『1789』感想・5

2021-02-13月組公演感想,月組

月組大劇場公演『1789』5月31日(日)15時公演を観てきました。

●2階席なのにオペラグラスを忘れたのに気付いたのが開演5分前。
ホテルに取りに戻るのはおろか、改札内の貸出所に行くのもキツイっていう。
マイ楽をこんな間抜けな形で迎えるとは思わなかったよ。

1幕はそのまま見て(でも意外と大丈夫ではあった。なんせめぼしい人の立ち位置は覚えてるから)、休憩時間に借りに行きました。

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月組カラー。

●オペラグラスを借りた後はぞんぶんにスミスを見ました。
自分の中でブームが来た。
あの土くさい感じがたまらんのよ。

●今回観た3回のソレーヌはみく。
これがガチで泣かされました。

ソレーヌのソロに「張り裂ける胸 滲み出るのは 恨む心 引き裂くものへの」という歌詞がありますが、この恨みの気持ちがはーちゃんバージョンに比べて強く感じられました。
人生の苦しみ、捨てられた悲しみ、自分を捨てたくせに「人間は誇りを失ってはおしまいだ」と上から説教してくる兄への怒り、やるせなさ……。
「堕ちた」感じがものすごくありました。

娼婦がどういう職業かソレーヌは十分わかっているだけに受け入れがたい。
だが自分は世の中にも兄にも捨てられて、心ならずも娼婦をする以外生きるすべはない。
分裂した心を収めるために、ソレーヌは「夜のプリンセス」を歌う。
男たちに求められて、男たちを手玉にとりながら生きることを肯定する以外に、彼女はよりどころがない。

それがものすごく可哀想で、とても泣けた。

みくは、こちらにダイレクトに届く歌を歌うなぁ。

・ダントンさんによる「上玉を拾ったんだ」発言はどうかと思いますが、きっとはーちゃんのときは脚線美に惚れて、みくのときは抱き心地優先なんだと勝手に想像しています。
みくはふくふくしてました。
きっとダントンさんにたくさん食べさせてもらってるのでしょう。

●『1789』は1本物のミュージカル。
1本物ミュージカルは、作品によってはジェンヌさんに出番がなく、ヒマ=太る、あるいは太るのを防止するために楽屋で自主筋トレに励むことになったりもします。
ベルばらとかベルばらとかベルばらとか。

が、今回みなさん出まくりの踊りまくり。
そこそこメインの人たちでもバイトしてたりして忙しいったらありゃしない。

昨日は三部会の僧侶議員の中に宇月やまんちゃんを見つけてびびりました。
たしかにこの場面男役がたくさんいないとムリだわ……。

・初舞台生も三部会メンバーに入ってますね。
公演全体では、男役も娘役もそれぞれ上位4名が芝居に参加してるのかな。
娘役はたぶん最初のパレ・ロワイヤルだけですが、男役はパレ・ロワイヤル、三部会、兵士などとけっこう忙しい。

東京公演は月組配属された101期生以外は抜けるから手直しが大変だ。
ロケットメンバーも当然変わるんだよね。
そう考えたら東京公演も観たくなってきた。

・まんちゃんは、アルトワ伯が媚薬を飲ませるナンバーで秘密警察メンバーとして踊ってるのもすごい。
前の場面で「アーメン」ってやってたのに!
どんだけまんちゃんに踊らせたいんだ、イケコ。

●みんな踊りまくりで、国王すら最後のシーンで踊ってるというのに、たぶん唯一踊ってないのがちゃぴという……。
ああもったいない。

私はちゃぴがトップ娘役になったことは当然とても幸せに思っているのですが、唯一悲しいのはこういう作品でのフィナーレの出番がデュエットダンスのみになりがちということです。

娘役ダンスのセンター張ってよー!
なんなら男役ダンスの中心でも(もちろん娘役のままで)、なんなら2番手ポジのセリ上がり銀橋でもいい。
(これだとろくに踊らないけど)

ちゃぴのダンスがろくに見られなかったのだけが今公演の残念なところです。

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