『はいからさんが通る』感想・4

2020-10-14花組公演感想

・華族の令嬢にして時代の先端を行くモダンガールの北小路環さまにしろきみちゃん。

上手いです。
若手の娘役がヒロインを一生懸命やっているところをがっしりと支えてくれるので舞台に厚みが出ます。華やぎもあるし。

しろきみちゃんは前半の女学生スタイルよりは新聞社に勤めだしてからのモガスタイルのほうがいいな。
洋服が似合うスタイルしてるしね。
髪の毛もばっさり切って、エラの張った輪郭がごまかされてるからというのも大きい。

2幕初めの環さま中心のプロローグはとってもしろきみちゃんのターンであった。
花組生をばしっと率いてくれて頼もしく、モダンガールとしての小気味よさがありました。

・プロローグ以外では、鬼島軍曹役のマイティーの出番は1幕の終わりから。
上に嫌われてシベリアの死地に追いやられ囮に使われる集団の中心にいた人物なので、ベルばらのアランみたいな感じです。
すさんだところを見せたあと、一気にボルテージを上げて歌い踊らなきゃいけないのでそのへん大変そう。

歌い踊る鬼島軍曹かっこよかったー。
ダンスがキレまくり。
荒くれものらしく軍服の開襟もしてますがさすがにシベリアなので中身が見えそうなほどではありません(笑)。

2幕では自分をかばって死んだ(行方不明になった?)少尉の婚約者・紅緒を探して東京にやってきます。
(紅緒の満州行きの話はナシ)
このとき馬賊の恰好をしているんですが、そんな服装で東京をふらふらしてて大丈夫なのかー!とつっこみたくなります。

ミハイロフ公爵の正体が明らかになるきっかけも彼。
上下関係がありつつもともに死線をくぐりぬけた仲であり、恩人であり……の男同士の熱さが素敵でした。

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