『はいからさんが通る』感想・5

2020-10-14花組公演感想,専科

・ポスターメンバーの一人、蘭丸役の聖乃くんはかわいい役を好演。
可愛らしいんだけど声はちゃんと男で、印念中佐とのやりとりでは臆病ながらも紅緒を想うところも見せた。

メイド姿の女装シーンでは、なんだかんだ「女装」になってるのがよかった。ぱっと見の印象より男っぽくなるのはあごのせいかな。
狸小路伯爵邸での藤娘はきれいでした。

・べーちゃんの吉次さんは、しっとりしつつも気風のいい女性。
美しさと強さがありました。
勘違いもあってのことだけど、紅緒が少尉を託そうとするのも納得。

お座敷遊びの舞いもあって眼福でした。
きりっとしていて華やかさもあるって素敵だわ。
押しかけてきた紅緒をちゃんと客としてもてなす気持ちがいいなぁ。

・登場しただけで客席から笑いを引き出せる牛五郎役のタソ。
さすがです。
ほんと花組名物。

「親分!」と紅緒につきまといつつもウザくなる一歩手前でとどまってた。
出会ったシーンでのジャンピング(はしてないけど)土下座、すごく好きです。

・伊集院伯爵役のじゅんこさん、ほんとに鎧姿で出てきた。マンガどおり!
困ったお人なのだが可愛げがある。
紅緒がいなくなったときの、家族たちに冷たくされての居たたまれない感じが特に可愛い。

伊集院伯爵夫人役の芽吹ちゃんもまた可愛い。
ぶっちゃけ彼女も困ったお人なのではと思ってしまうのだが……、はんなりした京言葉で紅緒を可愛がってる姿を見ると、ねぇ。

夫婦2人でハートマーク作ってるのがなんともマンガでした。

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