『はいからさんが通る』感想・6

2020-10-14花組公演感想

・かれーちゃん、華ちゃんだけでなく、ちなつ、マイティー、聖乃くんにもちゃんと見せ場とソロがあるプロローグ。
さすがの小柳たん。気が利いている。

プロローグのダンスから、手でハートを作る振りが入っちゃうこっぱずかしさ。
こっぱずかしく「うぎゃー!!」と叫びたくなる甘さが昔の少女マンガテイストなのかもしれん。
蘭丸はいいんだけどさ(和服だけど)、冬星さんも鬼島軍曹もそういうことやるキャラじゃないからけっこうな破壊力ですよ。

・1幕のちなつ冬星の出番はかなりムリヤリだけど笑った。
それがないと出番がプロローグだけになっちゃうけど、原作を知らない人には「あんた誰」状態のところで「女!」「女……じゃない」を大真面目にやってスカしてハケていくっていうの、めっちゃ大変そうだわ。

2幕もちなつ冬星さんは最高であった。
クールな雰囲気のままハンカチくるくるもてあそんでるのが可愛すぎである。

・舞月ちゃんの狸小路伯爵が可愛すぎだった。
タヌキひげ似合うww
声が高めなのもこういう役ならOK。

・ゆめさまの如月(伊集院家の女中頭)は髪型がおすべらかし風で、公家なのね!ということがよくわかる造形。
芝居をしぶく締めてくるわ。

・冬星さんの母君・青江須磨子役はうららちゃん。
きれいっっ。
浮世離れしてるわぁ。

今回の娘役さんの靴が可愛くてウヒウヒしていたのだが、中でもうららちゃんの靴好きだったな。

・ラリサ役のりりかはビジュアル的に死にそうにないな……と思ってしまうんだけど、演技でか弱さとたおやかさを頑張って出してた。

・原作を読む前に配役が出て、亜蓮くんより聖乃くんの役付きがいいことにびっくりしたのだが、実際に観て蘭丸は亜蓮くんじゃ違うな(笑)と納得しました。
やたらにでかい女形になっちゃう。(それはそれで楽しそうだが)

亜蓮くんの演じる高屋敷要、よかったです。
「ライオン丸」だっけ、ちゃんとそんな雰囲気があった。
紅緒が逮捕されたくだりでの「仲間を売るわけにはいかん」もすごくしっくりきた。あの時代に政治活動をしている人らしい感情の重さを感じた。

・メインキャストじゃない中堅・若手まで出番がいっぱい。
若草さん以下の娘役は女学生やったり召使いやったり芸者やったり親戚やったりモガやったり記者やったり貴族やったり雪の幻影やったり……。
何役やるのよ!? 衣装替えだけで大変だよ!
ほんとお疲れさまです。八面六臂の大活躍。

文化祭から注目してる凜香百音ちゃんのセリフもきけてよかった。
やっぱ上手いわこの子。

ここぞというときにセリフが回ってくるしぃさま。
声が良すぎて掴まれる。

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