月版ロミジュリ感想・1

2020-12-14月組公演感想,月組

とりあえず、月組『ロミオとジュリエット』初日公演(6月22日15時)を観た感想。

●みんな頑張ってました。あたりまえだけど。
まさおがあんなに汗ダーダー状態になってるのはじめてみた気がする。

正直なところ、頑張ってるみんなは感動的だけど、まだ舞台そのものに感動するところにはちょっと足りなかった。
それはこれからブラッシュアップされていくうちに到達していくものだと期待したい。
なんせまだ初日でいっぱいいっぱいだしね。

そのせいか目立ったミスがいくつか。
みりおのティボルトがジュリ母に投げ返した花がバルコニーに届かなかったり、みやるりマーキューシオが「マブの女王」の歌いだしを失敗したり。
ああああ大変だ。

●新トップ就任おめでとうございますなまさおロミオは笑顔全開でした。
恋に恋するロミオ、ドリーマーな感じ。
タンポポの綿毛を吹いてるあたりの印象は「このロミオ、パリス伯爵っぽい」でした。

ジュリエットに出会ってからの顔がすっごく嬉しそうで「この子好きだ!」感がすごかったです。

まさおはかねて相手役のちゃぴについて「子犬のようだ」と言っていますが、舞台上ではまさおのほうがよほど子犬でした。
ちぎれそうなくらい振られている尻尾が見えそうだったよ。
惚れたら一直線。

●ちゃぴジュリエットは頑張ったなぁぁぁ。

舞台の出来もさることながら、転向1年ほどでよくぞ…! という状況と努力に感心する。
歌も芝居も及第点に行ってたんじゃないでしょうか。
で、ちゃんとかわいかったし(贔屓目かもしれんが)。
しかし仮面舞踏会の衣装は変だよ……本人のせいじゃないけど。

しかしちゃぴは芸風(?)がまじめな人なのか。
アルジェ新公サビーヌで学級委員のようだと思ったけれど、それは今回も変わらず。

最初のほう(パリス伯爵が結婚を申し込みにくるあたりだっけな)で本を読んでいるんだけど、歴代ジュリエットがファッション誌なり恋愛小説なりファンタジー小説なりを読んでるとしたら、ちゃぴジュリエットは数学の教科書か地理誌でも読んでいそうでした。

学級委員ぽくて世間知がない感じが頑固さや一途さにもつながっていて、まさおロミオとはまた違った感じでこうと決めたら一直線な感じがしました。

●みりおティボルトは登場したときの雰囲気でやられました。
かっこいい。熱い男。

歴代ティボルトより体格は劣るけれど、本人の中に持つ温度で不足は感じさせませんでした。

基本的に星組版を踏襲しているので「俺はティボルト」ソングはありです。
あと、トップさんの役がわりもあるためか衣装は豪華だった気がします。

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