月版ロミジュリ感想・2

2020-12-14月組公演感想,月組

2回目観てきました。親と一緒だったので23日の11時公演のみ。
ダブルじゃないから体がラクだわー…。

感想の続きをいろいろと。

●リュウさまのジュリパパ・キャピュレット卿は非常にエロかった。
使用人の女の子たちに手を出してるが、ぜったいみんなまんざらでもない。
というか、寵の取り合いしてるよね?

おかげでなんでジュリ母・キャピュレット夫人のすーちゃんが「夫を愛したことなどないわ」などというのか理解できん。
あんな色男が夫だというのに。

多情で頼りにならない夫を愛すると自分が傷つくから、それを避けるために愛さないことに決めたのだろうか。

●恋におちる赤男・青娘はるうくんとゆりあでした。
学年相応か。

るうちゃんはいつもより若い感じでした。温厚で優しそう。

●パレードの階段おりで、愛のゆうきが女子パートを歌ってるので「お、お疲れさまっす…!」感がハンパなかったです。
公演で娘役として歌ってるならまだしも、愛はダンスだけだからなぁ。
いきなり慣れない音域で歌うのも辛かろう。

●死のたまきちはよかった。
彼の演技からは「無関心」という言葉が浮かんだ。
いろんな人を死にいざなうんだけど、気まぐれで、本気でぐいぐい引っ張っていく感じではないんだよね。

死とロミオたちの関係が、例えて言えば人間とアリンコみたいだと思った。
アリの群れに水をじゃーっとかけておぼれるさまを淡々とみてる姿みたいな。

なんでそう感じたかというと、2幕のはじめのほう、ヴェローナ市街で赤と青が争っているとき、階段上の死はすごく変なことしてるんですよ。
階段の手すりで人差し指と中指を交互に動かしてるんですよ――「歩く人間」を指で表現するみたいに。

下ではみんな真剣に争ってるというのに、なにその遊び。

で、それに没頭していて、下のやりとりにはほぼ無関心。
あとでは指遊びは自分の腕の上でやってました。

戦いのきっかけを作るくせに、それは「その程度」のことでもあるんだな。
神の気まぐれの範疇だ。

表情も無表情とまではいかないまでも、すごく適当(決して、たまきちがいいかげんな演技をしてるというわけではない)。
投げやりというか、飽きたら放置というか…。

でも人が死ぬときにすごく甘美な顔をする。
背を反らせて、美味なものを飲み下すような顔と動きをする。
あれは、人の命を得ることが彼の食事なのだろうかと思った。

0