流行も何回りかすれば・2
先日ムラで買ってきた『宝塚グラフ』。GRAPH表記じゃないの、グラフなの。
1967年4月号です。43年前ですねー。
表紙は上月晃さん。
定価は170円。
「さよなら内重のぼる特集」が組まれてます。
誰…? と思いましたが「マル・サチ・オソノ」という言葉の響きには聞き覚えがあります。
化粧顔のまゆげのぶっとさに時代を感じます。
オフのポートはシャネルのスーツだったりして女らしい。
このころの男役さんってオフショットはキレイで素敵なお姉さんなんだよね。
「黄色いバラにうずもれて舞台とはうって変わってのしとやかさは婚約の喜びがそうさせているのでしょうか。」――男役スターが退団するときも結婚を堂々と口にしてよかった時代なんですねえええ。
しかも相手や挙式の日取り、ホテル名まで出てるし。
そしてオフ写真に添えられた「もうすっかり春ネ、今年はどんな服を作ろうかな」――服を作る、という響きがなんとも昔を思わせる。
そういやかつて服って既製品を買ってくるものじゃなかったんだよなぁ…。私が子どもの頃でも、クラスに一人くらいは「お母さんお手製の服」を着てる子どもがいたよなぁ…。
といってもまさか内重さんが針と糸を持って作るとは思ってないけど。
サヨナラショーが3日ほどあったというのも驚きです。
2回公演の日もあっただろうし…、となると通算何回くらいやったんだ?
「ミニスター・ポートレート」では鳳蘭さんや瀬戸内美八さんが若手として載ってることにぶったまげます。
そりゃあのかたたちだって最初は若手だったに決まってるんだけどさ。
にしてもほんとこの当時の服ってかわいいわ。
今着たいようなワンピースがわんさか出てる。
「ベスト・タレント」として4人のジェンヌさんの写真とプロフィールも出てる。
びっくりするのは身長の小ささ(男役らしき人でも162センチ程度だったりする)と体重が書かれていること。ちなみに4人とも48キロ~50キロです。
今よりも隠すことが少なくておおらかな時代だったものだわー、と驚くことしきり。
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