『誰がために鐘は鳴る』感想・１
※ネタバレ入るのでご注意※
１１月２０日１１時公演を観てきました。
あと１回は２３日にみるつもり。
ひどいわけじゃないんだけど、なんとなく退屈でした（ぶっちゃけすぎー）。
ストーリーはちゃんとしてるんだけどなんか昔っぽい。時代設定がじゃなくて、芝居の見せ方が。
ショーのない１本ものだったら２本立てのとき以上に小池センセイ的なダイナミックさが舞台にほしいの。
動きに立体感がほしいの。
男役が横１列になって客席に向かって歌うのはジェンヌチェックするには楽なんだけど舞台の見せ方としてはつまんない。
（ベルばらの衛兵隊を思い出したわー）
冠公演でお金ありそうでセットはきれいだったんだけどなー。
どこだったかで背景の草がやたらリアルで感心した。
あと崩れる橋のセットもすごいと思った。
なので、それを生かせるような舞台であってほしかったなー。
作品は再演物だし原作つきでもあるのでネタバレ回避せずに書いていこうと思いますが（ネタバレは困る！ という人は自衛してくださいな）、ほんとに人死にしまくってました。
戦争物だということもあってバッタバッタ死ぬ。
「助けに行かなきゃ！ ○○がやられる」とか「○○は死んだ」とかそういう語られ方も多くて、舞台上でご臨終を迎える人はラッキーだなと思ってしまった。
というわけでまさかの老け役（かんぺきにご老人）だったアンセルモ役の珠洲さんよかったっすね。
エル・ソルド隊が１幕終わりでローサとルチアを除いて全滅したのはびっくりしたなぁ。それも襲撃されてるようすをロバート側からの視点のみで。
そのローサも結局死ぬし。というか殺されるし（これも会話のみで語られる）。
しかしこの殺され方は超絶後味悪いっす…。
ていうか、もしかしてアンセルモの死因の「流れ弾」も彼女と同じなんだろうか…。
そしてロバート自身も亡くなる。
舞台上で亡くなったり、ましてや天上のダンス（笑）とかはないんだけどさ。
でも手傷を負ってマリアやアグスティンを逃がすための盾となるんだよね。ああなんてエスコバル（違）。
しかしゆーひさん、ラストの「撃ちちゅじゅけるぞー」的な発声でこちらは現実に帰りますがな。なんとかして。
