『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』感想・2

宙組

・ヒロイン・キスミンの夢白さん。
まずは綺麗。
大きくないのに大人っぽくてゴージャス、気品もある。
主人公がすぐに恋に落ちる相手としての説得力がある。

明るい金髪が似合う。

芝居も歌も及第点は超えている。
ダンスは軽やかで言うまでもない。ジョンから新しい音楽のジャズを教わるところも楽しそう。ていうか上手くなるの早いな!
リフトの乗り方もきれい。

自分の存在自体の罪(自分の生活は、人の擬制によって成り立っている)に気づいている聡明さ、けれどはじめは箱入りであるがゆえに打開する術を知らないキスミン。
だけどジョンと川を泳いで着実に暮らしていけばいい、できるはずだと思える、気持ちのよいヒロインでした。

・滑り台で移動する設定のジョン。
何キロにもわたるすべり台を舞台に作るわけにもいかないから、暗転した中で声だけがいろんな方向から聞こえてくる仕様。
酔いそう(笑)

もえこはスタイルの良さと明るさで主人公らしく立っていた。
得意の歌に加え、芝居とダンスも良かった。

・こってぃ演じるパーシーは、憧れの人を夏だけ独り占めしてその後は……という病み属性の人だった。
結局は殺害できないんだけど。

憧れの人を殺害しなくてはならないとしてもひと夏の思い出に自宅に呼ぶって、どんだけ重い愛なんだ。
ほかのてきとーな誰かでもいいやん……と思ったが、当主に就任する特別な年だから、特別な人を手にかける必要があったんだろうか?

・まっぷー、ゆいちぃたち
もえこを客人としてもてなしてはいても、目を離したときのふるまいに「敬意の対象じゃない」ことがはっきりして、怖い。
これが後々のところにつながっていくものね。

貴族の道楽、怖い。

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宙組

Posted by hanazononiyukigamau