花組東京宝塚劇場公演『アルカンシェル』千秋楽のライブ配信を見ました。
5月26日(日)13:30開演です。
ムラでは何回か生観劇しましたが、東京ではこの千秋楽の配信のみです。
本公演2幕が終わった後の流れは大劇場に同じ。
サヨナラショーの前後に退団者の来歴紹介があり、大階段を降りてお花渡しと退団者の最後のご挨拶。
何度かのカーテンコールがあって、緞帳前でのトップコンビのトークで幕。
なお、サヨナラショーのセットリストや流れは大劇場のときと同じだったと思います。
ご挨拶はそれぞれに充足感と晴れやかさを感じさせるものでした。
かれーちゃんは黒紋付きに緑の袴でした。
タカラジェンヌの正装ですね。
かれーちゃんへの同期のお花渡しは専科のまゆぽん。現在の花組公演に出演しているので妥当ですね。
ムラのマイティー(花組出身専科生だけど『アルカンシェル』には出ていない)がイレギュラーだっただけです。
キングプロテアらしきお花をつかったブーケはスタイリッシュで、やはり見たことがないようなもの。センスが凄い。
緞帳前は退団するトップコンビが揃って登場。
「幸せだね」
「はい」
まどかの返事の仕方に「おばあちゃんみたいになっちゃった」とかれーちゃんはつっこみ、まどかは「はい」と再びおばあちゃんぽく返事しておどける。
ここで「おばあちゃん」という語が出たのは続くネタの前振りのようなものでした。
かれーちゃんが教えてくれたのは、
「千秋楽前に出演者同士でメッセージカードを渡しあう慣習がある。
2人とも『おばあちゃんになってもよろしくお願いします』と書いてあった。
ネタがかぶったと思ったが、まどかのにはさらに『来世も』と書かれており負けたと思った」
最後の緞帳前トップコンビはまたも夫婦漫才。
来世を想像するかれーちゃんは、
「来世、人間じゃないかもしれないけど」
「でもいいです」
「もずくとかでも大丈夫? 気づいてくれる? 『柚香さん!』って気づいてくれる?」
「ぜったい気づきます」
「怖い(笑)。ダメですよ、たゆたえども沈まずって歌ったのに、沈んでたゆたってますから」
卒業公演の『アルカンシェル』の主題歌にもある「たゆたえども沈まず」がまさかこんなネタに転用されるとは。
しかし、もずくと人で出会ったらどうするんだ、食べるのか、育てるのか。
もずくはちょっとアレなんでということで
「黒いポメラニアンで」
「わー(拍手)じゃあ白いトイプードルで」
もちろん2人の飼い犬になぞらえてます。
「そしたら仲良くなれないのでね」
「そうですね」
「来世もお目にかかったらよろしくお願いします」
そう、ノア君とまどかの飼い犬(名前失念)は、飼い主たちとは違い、積極的に交流したがってはいないのでした。
まさか最後までれいまどの夫婦漫才で大笑いさせてもらえるとは。
「次回からは皆さまと一緒に客席で」
「本日までほんとうにありがとうございました」
手を振りながら上手袖にハケていき、かれーちゃんが最後にひょこっと顔を出してくれました。
いいトップコンビでした。
生徒同士も、ファンへも愛のあるトップスターでした。
ぶじに千秋楽を迎えられてよかったです。
しかし脳内の30%くらいが「来世もずくでも大丈夫?」に占められています。
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