『おぼろ月夜』感想

7月24日(日)14時からマグノリアホールで行われたマヤさんの朗読ミュージカル×トークを観てきました。

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●朗読ミュージカルは山崎陽子さん作の『おぼろ月夜』。
舞台上にはピアノだけという簡素さです。

『おぼろ月夜』の登場人物は、エレベーターガールと、お客の老夫婦の3人。それに「地の文」部分もあったっけな。
これらをすべてマヤさんが演じ分けます。

話の筋はこんな感じ。

主人公であるエレベーターガールをじっと見つめる呆けた夫、それに付き添う妻。
ある日、妻からエレベーターガールは頼まれごとをする。
とある言葉を夫にかけてほしいと。
エレベーターガールがその言葉を夫にかけた日、彼の時間が動き出す――。

エレベーター内でのいろんな(ちょっと困った)お客さまとの出会いで、序盤はおかしみのある風景が描かれます。
そこはマヤさんならではの間で大いに笑わせてくれます。

物語世界が進むにつれて、しんみりしたり涙を誘われたり。
いい話でした。

お爺さんもお婆さんもマヤさんのお得意ですが、若く美しいエレベーターガールも演じられるのはマヤさんの実力のたまもの。
すごく美人!という感じはありませんが、それなりにきちんとしたきれいな女の人に感じられます。

●マヤさんが朗読ミュージカルをすることになったのは、あるOGさんの舞台を観てマヤさんご本人がやりたいと思い、初対面の山崎先生にお声をかけたから。

山崎先生もパーチェスターをやっていたマヤさんをご存知で、というかファンだったので快諾という流れだったかな。

『おぼろ月夜』は、初演は華奢な人がやっていたのにマヤさんが演じることになり、周囲は「えええええ!!」という感じだったそう(笑)。
なお、別のOGさん(ネッシーさんだったかな)が「私も『おぼろ月夜』をやりたい」と言ったときは「そんなに大きなエレベーターガールはいない」ということで、別の作品を書いたのだそうな(笑)。

山崎先生も元ジェンヌで第42期生。(加茂さくらさんと同期。先日退団された専科のあゆみさんのお母様とも同期)
てことは、60年前に入団されたお方ということで、年齢もだいたい想像がつくかと思います。
3年7ヶ月で結婚のために退団、当時168センチで劇団で2番目に長身だったとか。今はかなり縮んだそうですが……。

●マヤさんと作・演出の山崎陽子さんのトーク。
進行にはマグノリアホールにお勤めの元・星組のキンさん。

山崎先生は優しそうで上品な美人ですが、出てくるぶっちゃけトークはすごい。
「進化する小林一三の教え」と題されているのですが、けっこう「清く正しく」はない話が出てた(笑)。
宝塚100周年の祭典のときのお歴々のぶっとんだトークを思い出したぞ。(上級生になればなるほどかっとばしてた)

・音校時代、試験に臨んでみんないろいろ作戦を練った。
当時は袴で通学していたので、着物の袖に本を入れておいたり、袴の紐にカンペを仕込んだり、小さな紙にせっせと書いて隠し持ったり……。
(どれも使えなかったそうですが)

・音校の制服の帽子について、「私がかぶったらソラマメみたいじゃない。かぶらなくてよかった」と。
「制服って似合う人と似合わない人がいるじゃない」とご尤もなことをおっしゃるのだが、えーと、現役生の立場は……。

・元ジェンヌだけど、現役時代歌もダンスも苦手だった山崎先生。

カンカンで脚を上げるとき、パッとそのタイミングで靴だけをもって片足で立って(靴を片方脱いだ状態?)、いかにも踊っているように見せてたとか言っておられたような……記憶違いでなければ。

・山崎先生が絵本を書きはじめた理由は大家族の長男に嫁いだから。
明るく笑顔でいようと思うけれど、発散する場所が必要。それが絵本だった。
人間を主人公にすると問題が出るから(具体的な作品を例に挙げてたけど忘れた)、「いやなヤツはキツネさん…」にしたと。

・マヤさんもいくらかお話はされていたけれど、上級生のお話が強烈すぎて……。
こういうとき、下級生はなかなか話せないものです。

●マヤさんは、『ガイズアンドドールズ』の「野郎どもと女たち」をフルで、そして『ミーアンドマイガール』の「家付き弁護士」を半分歌ってくれました。

最初、タイトルを「野郎どもと男たち」って言ってた(笑)。

最後は会場全体で「すみれの花咲く頃」。
みんなヅカファンだから歌えるんだよね。

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●おみやげのサブレ。

こういうの嬉しい。
マヤさんのお名前が入っているザ・記念品な感じがお茶会みたい。

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