月梅芸『風と共に去りぬ』感想・1

月組梅田芸術劇場公演『風と共に去りぬ』1月19日16時30分の回を観てきました。
観るのはこの1回きりです。

●はじめて観る「スカーレット編」。
風共自体、先だっての宙組版・バトラー編しか観ていないのですが、今回のバージョンでいまいちわからなかった部分がようやく理解できました。
パズルのピースがはまる、という言い方がありますが、まさにそれです。

バトラー編になくて今回あったのは、樫の木屋敷の話、2番目の夫であるフランク・ケネディの話など。

特にフランク・ケネディの話があったから、なぜスカーレットがあれほど街の人に嫌われているのかがよくわかりました。
アシュレにやらせている店のガラスに書かれている店名らしきものが「Kennedy’s」である理由もようやくわかりました。
そしてマミーが「なにが正しくてなにが間違っているのかわからなくなった」と言っているのも、言葉上だけでなく深みを持って受け止めることができるようになりました。

スカーレットが街の人々から嫌われる理由がちゃんとわかったのですが、なぜかかえってスカーレットが愛おしくなりました。
ちゃんとスカーレットという女性の人格が見えたからかな。
彼女は浅はかだしやっていることはひどいけれど、ちゃんと彼女なりの考えや理由があるんだとわかるから。

●まさおのスカーレットは、動きが犬っぽかったです。なんかちょこまかしてるの。
性格的にはネコなんだろうけれど。

パワフルでした。
セリフはときどきまさお節が入る。なんか歌舞伎っぽいのね。
これからまさお節が進行しないか、なんか心配。

スカーレットは元々とっても困った人ですが、まさおスカーレットは特に懲りそうにない感じでした。
「考えるのは明日にしましょう」というセリフ、人によっては辛いことがあっても無理に前向きになろうという気持ちを感じさせるものですが、まさおの場合はそもそも悩みが持続しなさそう。

ラストでは叫びつつも3分後には「泣くのは明日にしましょう」と言いだしそうな気がしました。

●理事様のバトラーはかっこいいな。
まさおスカーレットとの年齢差がガツっとあって、スカーレットみたいな若い娘に振り回されてるのを楽しんでるんだろうな、という感じ。

スカーレットの階段落ちのあと、憔悴している姿に一瞬無精ヒゲが生えているかと錯覚しました。

●開演アナウンスは1幕まさお、2幕は理事様。

●プロローグ、ぱっと見はバトラー編と絵的にほぼ同じなのに使われている曲が別物でなんだか変な感じがしました。
2幕の「戦争が終わって時代は変わった」な若者のところも。

アトランタ駅の列車はちゃんとしたものなのに、馬車が変な作り物で笑えました。

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