『I AM FROM AUSTRIA』感想・2

2021-02-11月組公演感想,月組

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楽しい作品でした。
万人に勧めやすい作品。
理由の一つにはポリコレ的なストレスがほとんどなかったせいもある。

私は子供のころから腐ってる女子なので、どうしてもパブフェリ!!ありおだ!!!という反応をしてしまうわけであるが、この2人の描き方がとても綺麗でよかった。
オネエ言葉にされたり、なよなよした動きをつけられていないし、周りの反応も大げさじゃない。
ステレオタイプな「ゲイ=オカマ」な描き方をされてないのがよかったんだ。

・パブロを演じるありちゃん。着実に立派になってってるなー。
ていうか髪型!! サイドを剃り上げたのね。思いきったわ……!

マッチョマッチョが似合いすぎると同時に(さすが野球選手の娘!)、エマやフェリックスへの優しさが溢れてて良い。
ただの脳筋じゃなくて、きちんと考えられる人。
オペラ座舞踏会で公開告白してしまう思い切りの良さと、ある程度は踏みとどまる(無理やりキスしたりはしない)節度、紳士性。

天性の可愛さと明るさもあって、いい役でした。

・フェリックスのおだちん。まさかこんな役ができるとは……!

というのも、100期生・研6のおだちんに対する私の評価は「学年無視した、うまくて渋い男役」。
研6じゃなくて研16くらいの重さがある。

もはや代役のプロでもあり、エリザも武蔵もあやうさをまるで感じさせなかった。
ひげ面も似合う、濃いぃおっさんができる「若手」男役である。
そんなおだちんに、こんな可愛い役が回ってくるなんて……!

車をぶつけては「僕はダメダメ~」、彼女(候補?)を取られてはしょげ、パブロに迫られてはキュンとし……。

おだちんって、学年相応な若い役も軽やかにできるんだなぁ、というのが素敵な発見でした。

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