『記者と皇帝』感想・3

大層失礼ながら、疑問で仕方なかったこと一つ。

宝塚の舞台に出てくる男性デザイナーは9割がたヲカマさんである。今回もその御多分に漏れずちょっとアレな設定。
アーサー・キング・ジュニア(=みっちゃん)の婚約者・クリスティ・オニール(=タラ)にウェディングドレスを着付けている場面での、21日14時半公演の仕立屋の発言。

「イケメンゲットおめでとう。実は私もちょっと狙ってたんだけどね」(大意)

ちょっと待て――――!!!!

堂々とアレなセリフ吐いちゃった☆ ということにびっくりしつつ、問題はそこじゃないのであります。

みっちゃんの役はイケメン設定でいいのか。いいんだよね?
ていうか、そうなってるものはしょうがないよね。(いろいろと失礼)

いろいろあってロッタ・ブライ(=れーれ)とアーサーの仲が噂になり、ロッタの友達の歌や会話の中で「かっこいい」と言われるのもなんだか生ぬるい気持ちになる。
が、まあ友達の彼氏や結婚相手は褒めておくのがセオリーであるからして、これはまあいい。

問題は留置場でのタラのセリフ。
「(お金持ちの結婚相手として)候補者はほかにもいたけどイケメンはあなた1人

全 力 で つ っ こ ま せ て 下 さ い 。

それに続いてタラの付人りりこが「ご当選です」、ちーちゃんが「落選した」と泣く流れなのだが、いやいやいやいや、ちーちゃんのほうがかっこいいんじゃないかなっっ。
タラの目が悪いのでなければ私の目が悪いのでしょう。はいきっとそうです。

というか、賢い大野センセイのことだから観客にツッコミを入れる余地を残しておいてくれたのでしょう。
なまじ完成しきったものよりツッコミ入れながら観る舞台のほうが楽しいですもんねー。

そういやここでのタラの発言もすごかった。
「(さっさとあなたは私と結婚して)あーんなことやこーんなことをされればいいのよ!」

喰う気まんまんです。
タラ×みちこですか。見事に萌えませんが面白いことは面白いです。
タラはすごいなぁ。路線娘役としてみるには微妙ですが、こういう役回りだとおもしろい娘役さんだ。

そして大逆転で大団円を迎えるタラみちこの結婚式シーン。
「言いたいことを言えばいいんだ!」と、周囲を巻き込んで「ほかに言いたいことがある人はいませんかー!」と能天気に発言したアーサーみちこをぶっとばしたクリスティ・タラには正直すっとしました。
クリスティもハタ迷惑でお金にものをいわせる自分勝手な女の子だけど、結婚式を新郎にぐちゃぐちゃにされたらたまらんですよ。

それも結局はずっと彼女を影で見守ってきたアンドレ(嘘)ブルース・レッドマンの愛ちゃんがいるから結果OKでいいんだけど。

でも「私のために争わないで!」と走り去るタラ、それを追いかけてよいものか迷う愛ちゃん、「どうぞどうぞ」と譲るみっちゃん…。
楽しいです。宝塚じゃないなにかを観ている気分でしたが。

しかしあまりにもベタな感じが「昭和か…?」というツッコミを入れたくなりました。
このレトロさが存在自体に昔っぽさをもつみっちゃんへのあてがきだったら、ちょっと笑えるな。

昭和というかなんというか、なもの、もう一つ。

ラストシーン、ベッドから出てきたれーれがナイトガウン姿でみっちゃんをめっちゃ誘う。
「未来の大スターと将来の新聞王のスキャンダルを逃すつもりなの?」的なことを言って。
あんたそんな堂々と!
この話、女性陣が恋愛にめちゃくちゃ主導的です。

それを受けるみっちゃんの言葉。
「どうやら入念な取材が必要なようだな」。で、キスしてベッドイン。

ええええと、このセリフがちょっとばかりオヤジくさくてどうしようかと思うんですが……。

しかしこの昭和のオヤジ臭はみっちゃんに演じられることによって倍くらいに増幅されてるような気がしてならない。
言う人によってはそこまでセクハラくさくないと思うの。

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