『ロック・オン!』感想・2

雪組

昨日おとついとまじめに『ロジェ』の考察をしてたらすごく疲れました。
いや、考察っつっても私の脳じゃたかがしれてるんだけど。

えーと、ひさびさにショーのほうの感想。

一番もりあがるのは客席おりのところなんだろうけど、一番の見せ場は第6場「Labyrinth」だと思う。
雰囲気的にはドリキンの第3部「夢の城」っぽい。
音楽は安心と実績の斉藤恒芳氏です。かっこいい。

薔薇の娘役が居並び、黒い口紅をさした美穂姐(ひい!怖!)=黒孔雀が歌う中、まさかのきゃびこさんセリ上がり。
それも一番でかいセリで。

きゃびこさん巨大化…!

きゃびこさんは白孔雀で、スカステの番組によると孔雀のボスなんだそーだ。

でも白孔雀きゃびこさんは儚げで可憐。
無体をする月の王=水さんを辛そうに見る目も、黒孔雀の美穂姐に責められてうろたえるような表情もいじらしくかわいらしく美しい。
これがあのえと文を書いた人か――、と、演技力に惚れ惚れしました。

ストーリーがよくわからんかったのですが、プログラムによると月の王が薔薇を散らすので怒った薔薇たちによって殺されるんだそうです。
で、月の王の死とともにセリ下がる美穂姐ときゃびこさん。

きゃびこさん、路線でもないのにセリ使いまくりー。かっけぇ。
そこはかとなくあみたんを思い出しました。
裏娘1街道があるなら突っ走りそうです。突っ走ってくれていいです。かなり見たいです。

で、死んだトップはあの世でなり生き返るなりするのが宝塚の王道。
水さんもこの例に洩れません。
余裕で復活します。
孔雀たち(男役)とともに舞い踊ります。

踊るんだけど、今さらながら水さんの衣装とカツラが気になります。
単なる好みなんですが、私は水さんの長髪がさほど好きではない。基本的にロンゲは似合わんと思っている。

で、衣装がなんとなく舞夢でみたようなヤツで。
(まともに見たことないけどね舞夢。)
ええ、ギリシャ神話ー、みたいな。袖ふわふわのヒラヒラ系。
水さんにそういう格好をされると「困るなぁ」的な変なニヤニヤ笑いが止まらなくなるのです。

ソロで踊る超いい場面なのに。
退団するダンサートップがたった一人で大劇場を埋める、涙なくして見られないはずの場面なのに。

踊りは清らかです。
浄化されていくような気持ちになります。

そんないいところで変なことに心をとらわれていて申しわけない。

ところで男孔雀たちが踊る場面、下手にいる2人のでんぐりがえりはどうにかならんか。
あの振りはちょっと…。

そして話は戻るが黒孔雀と白孔雀の関係が気になってしょうがない。
ぜったい何かあるってあの2人。
腹に一物ありそうな黒孔雀と可憐な白孔雀のあいだの確執なり黒→白への妄執なりが見えそうですよ…!

ジュネっぽいものを感じる。
あの2人の関係はなんなのだろう――と考え始めると妄想が止まらないんだ。


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雪組

Posted by hanazononiyukigamau