『パーシャルタイムトラベル』感想・3

宙組

・一瞬の登場だけど第1幕で警官のステファン、第2幕でロンドンの探偵を演じる星月くんはかっこよかった。
トレンチコート姿などがさまになるのは学年がいる。
特に帽子をかぶった姿は蘭寿さんを思い出した。そういや似てるって言われてたなぁ。

・すっしーさんは現代の骨董屋(シルヴァン)の適当さも、中世の楽しげな田舎者のモンタギュー侯爵もどちらもいい。
現代パートの骨董屋ではいいかげんな値付けをしてどんどん値段を下げていったり、ずんに言い負かされてむくれたり。
適当で大人げない(笑)。
近くにいたら御免被るが愛すべきキャラクター。ものすごくハリー作品あるあるな人物です。
ずんちゃんに呪いをかけるかのようにお面(漆原教授が持ってそうなやつ)をかぶるのも笑えた。

侯爵様がジャンのリズムに乗せられ白のカツラを振り回して踊ってるのは可愛すぎた。
娘の結婚式を前にした踊りもね。

フィナーレはいつもの「キレキレでかっこよく躍ってるの誰かと思ったら組長」。

・モンタギュー侯爵夫人(アンヌ・マリー)はあおいちゃん。
身分は侯爵夫人だけど気のいいおばちゃんです。

侯爵「娘(シャーロット)が失礼なマネを……。野生のまま育ったような娘で」
ジャン「いいんじゃないかな。小熊みたいで」
侯爵夫人「ありがたきお言葉……!」

台詞はうろ覚えですがこのやりとりもめっちゃ笑いました。
小熊みたいな娘ってあんまり褒め言葉になってないよ! ありがたくも勿体なくもないよ! ジャンはシャーロットを気に入ってるけどさ。

・現代パートと中世パートで、基本的に主要メンバーは2役。
2種類の役を演じるのはジェンヌさんの勉強にもなるし、観ているこちらも楽しかった。

どちらの世界も衣装は基本的にはデニム。
デニムでどうなるかなぁ……と思ってたけど、なんちゃって中世だしコメディだしでそんなに気にならなかった。

それよりも気になったのは来世だか前世だかという言葉が出てきたこと。
その言葉が出てくるということは転生思想がベースにあると思うんだけど、キリスト教的な考え方だと転生思想はないような。
キリスト教国じゃないのかなぁ。土着的な信仰としてはアリなのか? ていうか私のキリスト教の知識もあやふやだからな……、などということをしばし考えてしまいました。

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宙組

Posted by hanazononiyukigamau