『パーシャルタイムトラベル』感想・２
宙組バウホール公演『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』６月１０日（土）１１時、１１日（日）１１時、１４時半の回を観てきました。
日曜朝はバウホール付近でハリーを見かけたけど公演を観にきたのかしら。
・小公演らしくたくさん役のある芝居でした。
下級生でも役がついてたり、ちょっとしゃべったり主役と絡んだり。
こういうのは出演者の練習の場になるし励みにもなるだろうし、下級生をご贔屓に持つファンにはもちろん嬉しいし、そうでない私みたいなタイプには下級生の顔を覚えて好みのジェンヌさんを発掘する場になる。
新公とかほとんど行かないので、今回初めて芝居らしい芝居してるの見たわ！な人もいましたとも。
演技だけでなく歌やダンスもたくさんあって楽しかったー！
脚本にツッコミどころはあるけどそれはほぼどうでもよかった。
好きなタイプのハリー作品でした。
（まぁ、ハリーの小公演はだいたいいけるんだよね）
・最初にずんちゃんの歌。
シンガーソングライターを目指してるので……という設定も別にあんまり関係なかったかな。
でも、ファンになってくれる人を求めてる＝愛されることを望んでるジャンが、積極的に自分から人を愛するようになるまでの物語ととらえることはできるか。
終盤の「ファンじゃなかったんだ」と拗ねるところの笑いにも使えるし。
それはそうとずんちゃんの歌は好きよ。
素直で染み入る。
心ならずも時空を行き来するジャンを演じるずんちゃんは、鬱屈している現代の若者らしさがナチュラル。
肌の白さゆえかもしれないけど「発光してるなぁ……」と感じた。きれいだったんです。
・鬱屈してるジャンは通行人にも絡む絡む……なんとも迷惑な男です。
帽子を取られて困惑してる街の男＝わんたがめっちゃ可愛い。
「返せよ」とジャン本人にまっすぐ言えるような気の強さはなくて、あさっての方向を見て対処しかねているあたり面白い芝居するなぁ。
別のシーンではヘッドホンをかけての動きに目を引かれました。
組回りで出てた『Shall we ダンス?』でもヘッドホンかけて歩いてたな……。それも好きだった。
彼のリズム感が好きみたいです。
フィナーレのダンスもノリノリで観ていて楽しい。
華がある男役さんだ。
