『Shakespeare』感想・1

宙組

宙組大劇場公演『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』1月23日(土)をダブル観劇してきました。
面白かったー!

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「シェイクスピア没後400年メモリアル」とたいそうな冠詞がつけられていますが、充分それに応えたと思います。
テンポよくストーリーを進め、キュンとさせたり笑わせたり泣かせたり。
シェイクスピアの人生と彼の作品を融合させたのも面白い試み。
中でもロミジュリはなじみが深いので、「バルコニーのシーンがこうなるか!」など、めちゃくちゃ楽しかったです。
ロミジュリそのままの流れもあれば、それをずらすことで生まれる笑いも、どちらも面白かった。

●なんつってもまかうら。まかうらですよ。

評判の真風・うらら夫婦はほんと似合いの並びでした。
なんつう大型美男美女……!
見てるだけでくらくらします。

真風は体格もいいし雰囲気もどーんとしてるしであまり相手役を選ばないタイプの男役だとは思うんですが、それでも「これぞ!」と言いたくなるほどの相性はそうそうないのではないかと。

夫・ジョージを唆す妻・ベス。
「君はいつも俺を奮い立たせる」(セリフうろ覚え)な関係性が好きすぎる。

うらら様は娘役だけど攻様感バリバリで、真風もどこかぽわんとしつつやっぱり攻様で、この2人による銀橋シーンはほんと最高でした。

攻×攻とか最高だよね!!(※個人の嗜好です) 力関係が拮抗してるからこそおいしいのよ!
ありがとう、まかうら!
ありがとう、生田くん!!

ついでにこのセリフ、1回目はうっすら性的な匂いを感じてしまうんですが(はははは)、女王の前で演じる場面ではギャグになるのがすごい(笑)。

真風の素なのか演技なのかわからないコメディセンス、好きだわ。

●と、まかうらまかうら言いつつ、真風のジョージとまぁくん演じるウィリアムの関係性もたいがいだよね。

みりおん演じるアンが家に帰らない夫・ウィリアムを劇場に訪ねる場面で、まぁくんが「家にいないときは劇場かジョージのところだと言ったろ」と邪険にするところでは(ああ、愛人の家か……)と思ってしまいました。

ウィリアムに「アンのことで……」とアンとリチャードが会ってることを示すところは、まぁみり夫婦に亀裂を生じさせる工作に見えました。
愛人として、本妻は邪魔だからね!

そしてアンに去られ、息子・ハムネットを亡くしたウィリアムが言葉を失い何も書けなくなったところでは、「何のために書けばいい!」と叫ぶウィリアムに「俺のために書け!」と強く迫ります。
これまではアンにインスパイアされて言葉を紡いでいたのに、その代わりに自分・ジョージのために書け、と。

(以上のセリフはすべてうろ覚えです)
(そもそも最初のセリフ、ジョージのところでよかったっけ。いまいち自信がない)

――いやぁ、なんなんですかこの人たち。
うぐぉぁぁぁぁ!!! となりましたよ。

ほんとにほんとに、ありがとうございました。

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宙組

Posted by hanazononiyukigamau