『ドン・ジュアン』感想・8

●ひとこラファエルは「ひたすら殺すマン」として私の中で認識された。
「殺す、何度でも殺す」って人間は1回しか死なないよラファエル!!

病んでる病んでる病んでる、こんなモラハラ男いーやーだー!!

マリアの元彼(婚約者)がラファエルで、今彼がドンジュアンって、前門の虎後門の狼みたいやなぁ。
ドン・ジュアンもマリアを愛して改心したかと思えば血の気の多さは相変わらずだし

「愛してるから」を理由にする人嫌いなんだよ。
それで相手を縛るとか最悪。
婚約者がろくでなし設定になっていることでマリアが心変わりするのもやむなし、という形なのかなぁ……って気もするが(宝塚ヒロインのピュアさが保障される)、ドン・ジュアンとマリアの運命の恋という色合いは薄れたかも。
ていうか、心変わりもなにも、婚約していたとはいえマリアがラファエルを愛していたのかどうか。
なんとなく、流されて婚約してそう。

・ドン・ジュアンとの決闘シーンは、ひとこの倒れ方や叫び声がすごくて本当に痛そうでした。

●マリアの石造破壊は、演出としてはめちゃくちゃテンションが上がったのだが、本気で彫刻を愛した娘のやることとしては疑問が。
自分の作品ってそんなに簡単に壊せるものか?いくら恋したとはいえ。

・どうでもいい話、石像には『こうもり』の「大理石像ですっ」が脳内に浮かんで困った。

●スガナレル役の天月くんはドン・ルイ・テノリオ家の執事?なので役があるのはいいんだが、歌がないのが残念であった……!
せっかくの歌ウマを!

ここで歌えなかった鬱屈を歌バウで発散したのだと思っている。
(いや、鬱屈したかどうかは知らないが)

●ドン・ジュアンの父、ドン・ルイ・テノリオ役に売れっ子専科のじゅんこさん。
じゅんこさんはたいてい人がよかったりコミカルだったりする役が多いので、ここまでシリアスな役柄って新鮮だわ。
たぶん悪い人ではないが怖かった。

以前人様と話していて思ったこととして、彼がドン・ジュアンに言う「お前を愛する者はいない」というセリフは呪いだなというのがあります。
(観劇からかなり時間が経っているのでセリフはうろ覚えです。間違ってたらすみません)

ドン・ジュアンと母親の関係がKAAT版とちがってDC版は穏やかなものになっていたため、ドン・ジュアンの人格形成にこの父親の存在が大きいのではないかと。
母を亡くしたドン・ジュアンに誰もお前を愛さないといいながら、自分だけは息子を愛しているという。――本人に直接言ってはいないでしょうが。

無自覚に息子を縛る父親。
支配しようとする父親。

ドン・ジュアンの放埓がすべて父親に起因するとは思いませんが、けっこうな影響はありそうです。

・くらっちエルヴィラに「黙っていれば小娘が」「話は聞いたが約束した覚えなどない」というのは本当だよなー、と。
言ってることはもっともなんだけど、すごい迫力でした。

0

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村


宝塚歌劇団ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

前の記事

6分の7

次の記事

宙の殿堂・5