月版梅芸ミーマイ感想・5
●みやるりのジェラルドはよかった。
私の基準になるミーマイは月組の大劇版(あさことかなみんのやつ)なのだが、ジェラルドがバカじゃないのが嬉しい。
庶民の私から見るともちろんズレて感じるけれど(それがこの作品の肝なのだし)、貴族のお坊っちゃんらしい鷹揚さとして映った。
アホの子の部分もあるけどまっすぐで、育ちがよくて機転もきいて、ビルに借金を清算させてしまうくらいには世渡りができる。
客席下りではタッチしまくりの大サービス。
熱かったわ。
●あさかな版を基準にしてよかったのはもう一つ、ファービーのジャスパー卿。
「なんですと?」のおじいちゃんね。
普通だ……いい意味で普通だ。
ちゃんと舞台に溶け込んでる。
舞台を壊さないジャスパー卿ってすごいなぁ……。
ランベスウォークで人差し指を立てた両手をひたすら交互に上下させたり、途中までひたすら腕を回し続けたりするファービーはツボです。
●プログラムの、ビルとサリーによるランベス・ウォーク振り付け講座がかーわーいーいー。
ジャスパー卿にも見せてあげたい。
●まさおのビルはアドリブお疲れ様ッス! ものすごいサービス精神だ。
ただ、1幕は少々うるさく感じる。それがビルといえばビルなんだろうけれど。
性的な方向で品のない主人公というのはあまり好きじゃない。
どうもつっこみたくなるのは、マリアのスカートをめくったり、バターズビー夫人のお尻を触ってる(あげく臭いをかいでるし…)ようなビルが、ジャッキーに迫られたらとたんに「いい子ちゃん」になって逃げに入ってしまうこと。
どっちなんだよお前はぁぁぁ!!
それともあれか、自分から行くのはいいけど迫られるとどうしていいかわかんなくなっちゃう男子中学生か。
2幕は変なアドリブを入れる隙が少ないからちょうどよかった。
ランベスの街角のシーン、好きだわ。
サリーから手紙を受け取って傷ついている表情がいい。
最後の、相手をサリーと知らずに会話しているところも好きだ。
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