『アーサー王伝説』感想・4

●モーガン役のみやちゃん。

みやちゃんは美貌と、その顔からは想像つかない低音ボイスがセクシーで、丁寧な芝居とハッタリ感が素晴らしかったです。
魔物だから強さと美しさが欲しいし、アーサー王に対する愛憎(愛もあると思ってる)を演じるためには演技力も必要。
それらを備えているモーガンでした。

・手下にレイアとヘラヴィーサを従えているのもいい並びでした。
ダンダリダンダリ……はしばらく耳についた。キャッチ―な歌だ。

●メリアグランスのまゆぽんはメイクのすごさもあって素晴らしい迫力。
持って生まれた長身に、歌と芝居の実力も備えているから文句なし。

歌は「それ、男役が歌うの!?」と思うような高音もあったけど、任せて安心のまゆぽんでした。

・これまでのまゆぽんの芝居は、うまいけれども丁寧に作りこみ過ぎたがゆえにか小さく感じることもありました。

「悪人にも理はある」
「他人からは理解されにくい人物だけど、彼の中で筋はとおっている」

などと考えて芝居をすると小人物になりかねない。
歌舞伎的なハッタリがないのね。
(あ、私はまゆぽんではないので、もちろん彼の演技プランは知らないけど)

今回のメリアグランスは、コンタクトレンズやメイクの力を借りてか堂々と異形だったので、ある程度「型」の持つハッタリ感があったように感じました。
その中にももちろん血の通った演技をするのがまゆぽんです。

●ランスロットのあーさ。

1幕はなかなか出てこない……。
待たされたけど、登場時のさわやかさにすべてを不問にしたくなりました。
美しい若者っていいなぁ。

でもあーさの良さは美しさだけじゃなく演技も。

アーサー王とグィネヴィアの婚姻の儀での辛そうな様子はつい見守ってしまう。
きちんと観客に伝わる演技をするよなぁ。
そして、あーさはきちんと恋した演技ができる。熱を感じる。
音校受験時に知り合った同期相手にやりにくかったりしないのかしら……とも思いましたが、舞台上ではそんなことを微塵も感じさせません。

あーさランスロットはヒゲになっても麗しいです。
いやぁ美貌ってすごい。
でもそのときはちゃんと枯れた雰囲気を出してきます。
聖杯探しのときや、火刑に処されるときは。

火刑に処されるところを放たれたときの、悄然としたさまがすごく好きなんですよ。
喜ぶでもなく驚くでもなく、虚ろなままの表情。

このときの演技に「あああああ、月の子じゃぁぁぁぁ!!!」となりましたよ。
なぜ組替えするんだ!
どうせ私は全組観るから他組に行ったところでさほど影響はないっちゃないけど、それでも強烈に撃ち抜かれました。

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