『DEATH TAKES A HOLIDAY』を見たんだ・2

月組公演感想,月組

れいこちゃん演じる死神/サーキ、大好きです。
死神として出てきたときのゴシックな雰囲気も、サーキの身体を借りてのキュートさやかっこよさもよかったです。
が、ラスト、白い衣装になったときの美しさはさすがでした。
片側だけ長く垂らした髪型のビジュアルが良すぎて「ずっとそのままでいてくださいよ‼︎」って叫びたくなったわ。
れいこちゃんはお顔だけの人じゃないけれど、ビジュアルは大事。

れいこちゃんは広がりのある深い声で歌えるのも強いし、芝居もすごくいい。
特にニコライ・サーキになったばかりのところで、「もう触れても大丈夫だ」とウインクしたり、踊りまくったりポーズ決めまくったりとか、ほんとかわいいのであった。
ピンクのパジャマでベッドの上で跳ねるのとか、はしゃぎすぎが可愛い。
朝刊で真っ先に訃報欄を探すのすら可愛い。

が、元々死神のときから動きや発言が可愛い。
自分の両手の人差し指をつきあわせていじいじしたり、嘴を触ったり。
「ぶっちゃけヘトヘトなんだ」と俗な言葉づかいも可愛い。

1幕はポスター画像からは想像もつかないキュートさにまみれていた。
「最近はアメリカ人との仕事も多い」などの死神としてのジョークも秀逸。

「人間を知りたい」という動機で休暇中にランベルティ家で過ごすことにしたサーキ。
願いどおり、人間としての情を知り、様々な愛を知る。
息子を若くして亡くしたグラツィアの母・ステファニー公爵夫人(さち花)の話や、「娘まで連れて行かないでくれ」と懇願する父・ヴィットリオ・ランベルティ公爵(おだちん)に心揺さぶられ、グラツィアを残して旅立つことを決意する。
が、グラツィアの愛にもまた心揺さぶられ……というところには

はっきりせんかーーーーい!!

とも思いましたが、この感情の揺れ動きもまた人間を学んだからなのでしょう。

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