悲しみに生まれる力

OG

去年退団したあんじ主催のボランティアグループが三陸町でがれき撤去をしたという記事が出てます。

退団とボランティア活動のきっかけは、去年の2月末に母君をガンで亡くされたことに発するとのこと。
そういや『バラ国/ONE』は全休してたっけな。
まさかそういう理由とは思いもしなかった。
そしてバラ国の休演発表は亡くなられる日に1ヶ月ほど遡る1月25日のこと。

だからおそらくあんじは“送る”ことができたと思うけれど、それでも辛いことには違いないだろう。

彼女の力が人のためになればと思うし、また、人のために働くことが彼女の力になればいいなと思う。

話は少々ずれるけれども、たいていのジェンヌは親兄弟が亡くなっても舞台を休まない。
「役者は親の死に目にあえると思うな」という言葉そのままの生き方をしている。
どんなに辛くても悲しくても、舞台で笑顔をみせ客に喜びを与える。――あんじはそれを選ばなかったが。
(あるいは、そのときの精神状態から選べなかったのかもしれない。内情を知っているわけではないので推測でしか書けないが)

それがいいことなのかどうか私にはわからないのでその是非はここでは措く。
公演中のことであったり、トップなど大きな役割を負うポジションの人ならば、休演することの影響の大きさにおいそれと思うようにはまずならないだろうし。

しかし、彼女らの大切な身内を“送る”ことが叶わないというのはどうにかならないだろうか。
死に目に立ち会えないのは仕方ないとしても、通夜や葬儀の列席すらむつかしい。

仕事の種類を考えればやむを得ない気はするんだけれど、それでもと思う。

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OG

Posted by hanazononiyukigamau