『MITSUKO』感想・3

この公演に出ていたOGは、ヒロイン光子を演じる主演の瞳子ちゃんのほかに、ハマコ先生、アカネ嬢、さゆちゃん。
みんな雪組絡みだなぁ。
なにか理由はあるのだろうか。それともたんなる偶然か。

ヒロインの瞳子ちゃんはさすがでした。
歌も演技も華も申し分ない。

作品自体への文句はさんざん書いてますが、瞳子ちゃん自身へはないのよ。むしろ賛辞を送りたいと思っている。
若い娘時代は可憐で愛らしかったし、嫁いで夫の家に入ってからのけなげさと強さもよかった。
そして夫を亡くしてからの、世界のミツコとしての立ち上がり方が素晴らしい。
陣頭指揮をふるい家族を背負っていく姿に元主演男役であったキャリアが見えた。輝きがみえた。

でも一番瞳子ちゃんだなぁ、と思ったのは老いてのちを演じているところを見たとき。
子供たちが離れていくことによってどんどん頑迷になっていく光子。
こわばっていく表情、ままならぬ体、震える声、閉ざされた心。

役者としての瞳子ちゃんが好きなんだ。
だから、ただ愛らしく素敵なだけではない、偏狭な人間を描き出していることが頼もしく嬉しかった。

もう1人、どうしても見たかった人、ハマコ先生。
このチケットをとった理由の6割くらいはハマコ先生を見たかったからだ。

彼女の役は光子の母・つねと、老いた光子の元を訪れる日本人記者(だったと思う)の森田。
こちらも文句なし。

つねは夫とともに娘への愛を歌う。
光子はあの時代に異国人であるハインリッヒと恋をし、勘当すら辞さず、誰からも祝福されることのない道へと進んでいく。
女親であるがゆえの恋の理解と、娘が不幸になるであろうことへの心配と――とても胸をうった。

森田と光子のくせもの同士のやりあいには、実力者同士の呼吸に息をのんだ。
怖いから。
そしてこちらも「役者だなぁ」と思って嬉しかった。

アカネ嬢(AKANE LIV)はナマでははじめて見た。
光子の息子リヒャルトと恋に落ちる大女優のイダ役。
華やかで女っぽくて、しなやかさと強さが同居しているさまが素敵でした。

歌ももちろん見事で、男役時代にナマで観たかったな、と思いました。DVDやビデオは持ってるんですけど、ナマはやはり格別なはずだから。

さゆは壮年期のリヒャルトから話を聞く、アメリカ在住の日本人学生・百合子を演じる。
可憐で落ち着いていました。
こちらはソロ歌はなかったような…?(うろおぼえ)

さて、セット券を購入してみたものでプログラムがついてきたんですが、その中のハマコ先生のお言葉。

Q 自分が前進していくために、これだけは譲れないと思うことは?

A 元気!! と「未来優希」を愛して下さる方たち。

うっかり泣きそうになった。
ええ、愛していますとも。
FCにも入らずたまに舞台を見ては好き勝手に感想を書きなぐっているだけではありますけれども。

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