『Love Force ~龍馬の夢~』をみたんだ・1

OSK

10月10日の13時公演と15時公演を観てきました。

3連休の中日であり雨も降っていたので客入りはいまいちだったかも。
でも観るがわとしては席を選べてありがたかったです。

そんななか、あえて2階席。1列目。
一度座ってみたかったんですが…、

『Love Force<br />
〜龍馬の夢〜』・1

手すりが邪魔すぎる(笑)。
たぶんもう座らない。
トークコーナーの客席降りも楽しめないしねぇ。

なので15時公演は普通に1階席に座りました。
舞台への距離も近いので見やすいです。

毎年文句を書き続けている音響が今年はよかった気がします。
例年よりうるさくなかった。
トップさんが降臨されるということで本気を出したのか?

あとプログラムがよかった。
昨日から出されたらしいんですが、出番表がきちんとしてるのがありがたい。
OSKの団員さんに詳しくない私でもばっちりだよ!
これで去年のみたいに出演者の一言コメントがあったら言うことなかったっすねぇ…。

第1部が芝居。
桜花さんの坂本龍馬です。

プロローグは京の都、チョンパっぽい感じで芸妓に囲まれた龍馬たちが踊る。
華やかでいいなぁ。
日本物のこういう扇がひるがえるオープニングは大好きだ。

お龍が出てきて龍馬と2人で越前へ行く。
毎年恒例の武生やんしき節をこういう形で出してくるとは思わなかった。
やんしき節を歌う緋波さんは顔がそこはかとなくハマコ先生だ。

龍馬が越前を訪れるエピソードはぶっちゃけどーでもいいんですが(ばっさり)、地元サービスとしてありがたくいただいた。

紫の簪(藤?)をお龍の髪に挿す。
龍馬の名を呼ぶ牧名さんがむちゃくちゃかわいいです。
牧名さんはみるたびコトコトを思い出す。可憐でキュートでザ・娘役なイメージだ。

そして「やらなければならないことがある」――帰った先では蒼音さんの西郷を中心とした薩摩と緋波さんの桂を中心とした長州が戦おうとしています。
実際の戦争はともかくとして、舞台上の戦場シーンというのはどうしてこうも胸がたぎるのでしょうか。
舞台の横から当てたライトがむちゃくちゃかっこいい。

無事、薩長同盟をなした龍馬ですが近江屋にて刺客に襲われます。
亡くなるときに舞台奥から出てくるお龍がいいんですよ。
龍馬が最期を迎えているとも知らず、龍馬にもらった簪を手にしたその幸せそうな表情が無垢で、なんだか余計に悲しくなるんだ。

舞台に設置された小さな階段の上に倒れ伏す龍馬。
宝塚でも王道のパターンですが、死んでそれが浄化されるような踊りがはじまります。
緋波さんをメインとして「波」の男女が現れ、天井からは吊るされていた打掛が下りてきます。
それを肩かけにして龍馬は踊る。

この雰囲気が清浄で美しい。
死の悲しみもすべて洗われるような素晴らしさ。

ここで幕が閉じて終わるかと思いきや、もう一度お龍が出てきて「龍馬さんで思いだす姿は、越前でおそばをほおばっていた姿や」的なことを語り、――幕が開き、階段上に龍馬が姿を現し、再び幕が閉じる。

最後のシーンだけは蛇足だと思う。
波の男女とともに龍馬が踊って終わりのほうが形として美しかったのではないかと。
でも、地元サービスなのかなぁ。

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Posted by hanazononiyukigamau