『ロシアン・ブルー』感想・2

今回の芝居はとても面白かったです。

文句もあるんだけどさ…。
なんか全体にとっちらかった印象がある。

プログラムのあらすじを前もって読んだせいかもしれないけど、ストーリー自体はさほど難解だとも込み入ってるとも思わない。
話の展開もわかりやすいし。
大野センセイはちゃんとした日本語が書ける人だから説明のセリフも的確だし。

なのにとっちらかった印象があるのは、実在の人物をいろいろと出そうとして話を詰め込みすぎたからかな。

それともときどき挿入されるダンスシーンがちょっと長くて流れがぶったぎられる感じがするからか。

アップテンポで明るくて舞台にいつも人がたくさんいてダンスシーンもいっぱい。
目が足りない。
見ても見ても見尽くせない。

上級生から下級生まで多くの出番がある。
娘役もぞんざいな扱いを受けてない。

ほんとに、誰のファンでも楽しめると思う。

いろんな人に役を振りまくって下級生ファンやら脇役好きには優しい反面、路線であっても「え、これだけ?!」な感じの人もいる。

キムがその筆頭かな。
役不足に思えた。
なまじできる人だけに。

タップ対決やってたけど別になぁ…(と言ってしまったらおしまいか)。

かわいいんだけど、華もあるんだけど、芝居もいいんだけど、役としてはさほど。
これは本人のせいじゃないからどうにもならないけどさ…。
(でも日を経るにつれてキムがどうにかしそうな気もする)

唯一の日本人・ひろみも和服で出てるから目がいくけど、ストーリーにはほぼ絡まない。
実在の人物だって。へー。みたいなレベル。

ちぎこまも。
出番はそれなりにあるんだけどさ、いつも舞台上に人がいっぱいだからそんなに目立たない。

ちぎたさんは今回4番手の扱いを受けてたわりには(ショーの立ち位置とか衣装などからして4番手)たいした役じゃない。

せしこさんは学年・番手(があるとして)的に役が小さくても致し方ないところだから「(役の大きさは)まぁこんなもんだ」レベル。
しかしせしこさんに歌わせるとは…。
大野っちチャレンジャーだな。ヒヤヒヤしたわ。

けっこうおいしい役だったのが緒月。
緒月は前回に引き続きおいしいポジだ。
捕らわれたみなこの救出に絡むし。
大人の渋くてちょっと苦いかっこいい男だった。

路線よりおいしい脇役でこのままいくんだろうなぁ。

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