『薔薇に降る雨』感想・2

宙組

ウメのイヴェットは最初から最後までかわいかったー。
大満足。

7年前のまだ子供っぽい甘えたな風情もよかったし。
ジャスティンと再会するクラブでの酒におぼれた困ったちゃんな風情もよかった。

7年前の「キスして」も。
再会時の「仕方がない」(ポーズつき)も「どうして~」のダダこねも。

話し方がいちいちかわいい。声かわいい。

困ったちゃんだったり甘えただったりするとイヤな感じになりがちなのに、全然そんなことがないんだよね。

蘭とむのヴィクトール・オーランジュ男爵。
配役発表があったときに「ヴィクトール」としか出ず、ル・サンクの脚本のト書きにも「ヴィクトール」としか書かれていないのに、作中「オーランジュ男爵」とばかり呼ばれる謎の人です。
お前誰だよ、みたいな。

オーランジュさんは飄々とした、それでいてなにげにイヤらしい感じが素敵でした。

ジャスティンの朝帰りに「ほぅ…(笑)」みたいな。
そしてニヤニヤニマニマしてるのが面白い。

あれはムッツリ系ってことでいいのかなー。いや、そう呼ぶには明るすぎるか。

ゆっちさん演じる公爵夫人と夜会で踊るところはかわいかった。
脚の悪い公爵夫人のためになぜか女性パートで動いてみたり。
うっかり足踏んでにらまれたり。

ところで最後の港の場面。

「見送りは私一人か」
「港ってのはどうもなぁ。男二人で感傷的になってるのはみっともない」
「我々はどう見えているんだろうね」

ありとあらゆるセリフが面白いです。
ハリーに想像して妄想して萌えろと厳命されている気分になります。

「見送りは」…見送りに来るくらい君を大切にしてるのは俺ひとりなんだぜアピール。

「港ってのは」…感傷的になるだろ? ならないわけないだろ? と気持ちの押し付け。

「我々は」…ちゃんと我々の関係というものを考えろと言ってます。
気づけよ、と。

そこですぐにタニオカさんジャスティンが「そろそろ行きます」と言ったのはきっとオーランジュさんから逃げたんだな。

ちなみに「我々二人の関係」ですが、普通に考えてなんだろう…。
同年代の友人には見えないなw
タニオカさんは見た目若いし、蘭とむは(ry だし。
兄弟としては似てなさすぎるし。いくらなんでも親子じゃないし。

多少年齢差のあるビジネスパートナーってのが一番マシな答えでしょうか。
って、設定どおりだけど。


拍手する

0

宙組

Posted by hanazononiyukigamau