『FLYING SAPA -フライング サパ-』を見たんだ・5

2020-12-30宙組公演感想,宙組

・まっぷーのテウダ。
足の悪い息子のために「へそ」を目指す。

女役ですが、なんの違和感もない。
母性と悲しさにあふれたナチュラルな芝居。
自然すぎて「ほんとに男役か⁉」と言いたくなったわ。

夫とは離婚したそうですが、なんとなくわかる……。
優しくてきちんとしてるいい人なんだけどちょっと重かったのかな、とか勝手に想像してしまう。

・あーちゃんのタオカはキレてましたねぇ。
こういうヤバい人、いてもらっちゃ困るけどいるだろうな……。旧日本軍とか……。と、時期的なものもあって思いを馳せてしまったわ。

1幕初めあたりの犯罪ダンスがすごかったです。

タオカにかぎらず、1幕初めあたりのディストピア感あふれるダンスは面白かったですね。
徐々に飲み込まれていく感じが怖い。
抗いがたい力の流れが見えるの。
でもみんないっしょに同じ方向に向かっていくのは気持ち良くもあるんだよなぁ……。

・ダンスといえば、オバクたちみんなで「へそ」を目指すところも楽しかったな。
サパはめっちゃ暗い話だけど、こういうコメディタッチな部分で息を抜けるから助かる……。
ここは既存の音楽で(なんだったか忘れたけど)、三宅さんの曲ではないのよね。

・もえこのペレルマン。
なんかきれいになった⁉
元々スタイルはよかったし歌などの実力もあったけど、そこに顔のキレイさが加わったら強い。眼鏡の力もあるのかもしんない。

ペレルマンがミレナ(まどか)をどう思ってるのかがつかめなくて、どうなることかとハラハラしました。

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