『ラスプーチン暗殺秘録』読了

宙組

宙組大劇場公演『神々の土地』に関する本ということで、フェリクス・ユスポフ公爵著『ラスプーチン暗殺秘録』を読みましたよ。
ええ、真風が演じることになる、ラスプーチンを暗殺した男・ユスポフの手記です。
信憑性のほどはともかく興味深い本でした。

しかしだな。
ラスプーチンの信頼を得るためユスポフが彼と何度か会う場面。
どうにもBL的な……というか、ジュネジュネした印象を受けてしまって困った。

たとえばこんな具合である。

そう言うとラスプーチンは立ち上がり、いらいらしながら部屋の中を歩き回った。私はそれを注意深く見守った。ラスプーチンは突然沈み込んでしまい、なにか気がかりなことがあるようだった。と、彼は私のそばへやって来て身を沈め、じっと私の眼を覗き込んだ。
その視線は私を凍りつかせた。そこにはなにか途方もない力が感じられた。私から目を放さずに、彼は私の首筋をそっと撫ぜ、にっと笑い、甘ったるい猫なで声でぶどう酒を一杯飲むかと訊いた。私は頷いた。すると彼は自分でマデイラ酒を取ってきて、私と自分に一杯ずつ注いで私の健康を祝し乾杯した。
「今度はいつ来るかね?」と彼は私に訊いた。

愛ちゃん×真風だと思えばいいんだけど。(いいのか?)

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宙組

Posted by hanazononiyukigamau