『記者と皇帝』感想・6
言いたかったこといろいろ。
順番はわりと適当。(時系列に正確にはそってません)
・ぬいぐるみの犬かわいい。
『忘れ雪』もせめてこのくらいかわいければ…!
・女の子たちがタップを踏んでるところでにこにこしたりちょっと顔をしかめたりするみっちゃんがかわいい。
つーかちゃんと芸してる。(当たり前)
前にも書いたけど、ほんとにここのタップの意味さえわかっていれば!
ライトを落としてスクリーンに文字を写しだす、だけの演出でもあればなぁ。
・歌劇の座談会的なものに書かれていた「言葉のビンタ」をくりひろげるれーれ、というものに期待していたのだが、思ったほどではなかった。
ていうか宝塚のヒロインですしなぁ。限度はあるわな。
『カナリア』のみろりちゃんレベルのものを勝手に期待していたもので、はい。
ちょっと残念だったのです。
・ソルーナさん演じるノートンⅠ世は優しくて慈愛あふれる役でした。
人に優しく、善い行いには褒美を、駄目なことはダメと言い、過ちを正せば許す。
彼の善良さ、あたたかさに人はついていく。
「狂人」であるはずの彼が舞台上で一番の善人であり良識のある人である。
ある意味これは皮肉なのかな。
・2幕はじめのちやねえとソルーナさんのやりとりが好きだ。
「あなたと初めて会ったのもこんな月のない夜でした」……ここは優しくてちょっと心臓をつかまれる場面。
お互いがお互いを思いやっていてあたたかい。
・ちやねえの歌はいいねぇ。
なんで市長になろうとしちゃったのかを語る歌なんか小市民で善良であたたかくてかわいい。
奥さんを喜ばせたかったんだよね。
奥さんが喜んでくれたからなんだよね。
「浮き上がってた、3インチくらいは」の手をパタパタさせる振りもかわいい。
紗幕の奥にいる奥さん役の花音舞ちゃんがまたいい仕事。
おっかさんテイストでにこにこしながらアヒル2羽を手にして登場。ちやねえの歌に合わせてアヒルをしめるところの力強さがツボります。
そして彼女がとてもいい声してるの。アヒルを絞めてても美声(笑)。
・ひたすら留置場でタップを踏むみっちゃん。
まじめな顔しててめちゃくちゃかっこいい。くそう。
みっちゃんがかっこいいと悔しいのはなんでだ。
ここは初見のとき、ロッタれーれになにかを伝えてるのかなぁと思ってたんだけど、そういうわけではないんだよね?
・檻を回す係の人、お疲れ様っす…!
・幌馬車に乗ってくるカチャ一味(のご先祖さんか)がなんか楽しい。
・コインの裏表でどっちが留置場から出るかをきめるみっちゃんとれーれ。
ここのみっちゃんの喜び方が毎度すさまじくていい。
しかしヅカではないなにかを観ている気になります。
・カチャに「ジュニア」と呼ばれて複雑な顔をみせるみっちゃん。
ヨーロッパからきた支配者層の末裔であるというより、新大陸の市民でありたいから…という理解で合ってるだろうか。
で、嫌がってるにもかかわらずみちこに毎度言うのは、これがブライアンの言葉攻めだからですか。(違います)
・まさこの裏が明らかになりました。すべて貧乏なのが悪いんですね。
1幕でカチャといわくありげな絡みが一瞬あったのがここに収束するわけです。
そして若かりしころの記者まさこと幼かったころのみっちゃんとのつながりがわかります。
ベタだけどちょっといい話。
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