『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』感想・5

2022-10-15宙組

●ラインハルトの幕僚の出撃前夜のシーンはスカピンの恋人ちゃんずの場面のようであった。
こうでもしないと娘役の出番がないもんね…。
(同盟軍には娘役の兵士もいるけど、名前も目立つ場面もないし)

しかしビッテンフェルトが女2人を侍らしてるのはいいのか。
女たちがケンカせずにうまくやってるあたり、恋人ではないとみるべきだろうか(お店のおねーさん的な)。
でも役名は「恋人」なんだよなぁ。

●幕僚たちは意外とワンサ扱いというか、いまいちおいしくなかったんだが、ビッテンのあっきーは目立ててよかったと思う。
功に走って窮地に陥るという役とはいえ、自分中心の物語があるからね。

●そういや開演前に後ろの席のお嬢さんたち(根っからのヅカファンではなさげ)が「この髪型の再現率…!」とビッテンにウケまくっていた。
うん、あの髪型はすごい。
(個人的にはもうちょっとウザいくらいでもいい)

●髪型といえば、退団する菩薩の微笑み=じゅまのカツラがプログラムのとは違ってた。
マヌケなマッシュルームカットではなくなって、わりとかっこいい感じに仕上がってた。

そのせいか、役も愚昧な帝国貴族ではなく、抜け目なくいけすかない貴族にみえた。

●ユリアンのうららは美しい。
もうそれだけでいい(笑)。

と言うと外見以外の取り得がないかのようだが、私は彼女の演技はわりと好きなんである。
表情とかいいと思うんだ。

1幕最後に舞台上に登場人物が勢ぞろいするところで(スカピンの1幕最後みたいな感じ)、そこでも彼女の美貌は際だってる。

「男役に転向したら?」と冗談か本気か言われるけれど、やはり私は娘役でみたい。
フィナーレのドレス姿の美しさったらない。

ユリアンは気が利くというか、原作よりはこしゃまっくれた感じがした。
ジェシカとヤンがラップ小佐の墓所で再会した場面で「僕、用事があるので!」と席を外すところが、いい子なんだけど、どことなく「このガキ…」という感じがあるのである(笑)。

あと憂国騎士団にジェシカが襲われたときは、武器(?)を持って颯爽と駆けつける。
でもその武器はヤンに渡すんだよね。
原作イメージでは絶対にユリアンが闘った方が早いと思うんだけど(絶対、少年・ユリアンのほうが強いぞ)。
これはヤンの想い人ジェシカの前で、ヤンにいいカッコをさせてやろうという思いやりなのであろうか。
うーん、さすが優等生、如才ない(笑)。

あ、ヤンの緒月と一緒に銀橋歩いてましたねぇ。
出世だが、妥当だわ。

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