『王妃の館』感想・2

宙組

●今回、もしかしたら一番印象に残ったかもしれないのはきゃのん。岩波先生の奥さんです。
なんつーナチュラルなおばあちゃんぷり。
こういう人がいると宙組の将来は安泰だなと思うわけです。

●せーこちゃんの早見リツ子もよかったなぁ。
「はいはい早見はここに」がクセになる。

銀橋での酔っ払い演技もすごかった。脚運びとかまじまじとみちゃったぜ。
どこかのサラリーマンよろしくネクタイ(スカーフかも)を頭に巻いちゃうのか!

●まぁくんの北白川右京は、まず最初の「キタキタキタ」で笑った。
文壇のエクソシストだっけ。なにかが憑いたように執筆モードに入るんだけど、そのときの動きがすごい。
タコみたい。でも手足が長すぎる!
スタイルよすぎていっそ気持ち悪い気もするけど、動きのおかしさとワザのキレととんでもない頭身が合わさったシュールなコンボだ。
あの長い手足を生かしてるのか無駄遣いなのかよくわかんないよ!

主題歌での「夢を見る――ゥッ」とか随所に独特な、宝塚の主演らしからぬ味付けがされた変なキャラクターだけど、それでも「きれい」(宝塚的な意味で)なのがすごい。

●クレヨンのりくは可愛かったー!
ああ美人。ていうかこの手の顔好きだもんな私。

女らしさと男らしさの絶妙な塩梅がよかった。
オカマキャラで笑わせるって今の時代でどうよ?という気もするけど、原作が昭和だもんなぁ……。
(てことは、それをわざわざ今の時代に上演するってどうよ?ってことだけど)

どうよ?ではあるけどりくクレヨンは可愛くてよかった。
いい子だよねぇ。
りくの代表作になりそうな感じだけど、これが代表作ってのもどうなんだ(笑)。

あっきーマコちゃんとのキスシーンで背中に回した手がやや男らしかったのもさすがだわ、と初見のときに思ったけど、2度目に観たときはさほど男らしくも感じなかったな。
どっちがりくの演技的に正しいんだろう。

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宙組

Posted by hanazononiyukigamau