初春文楽公演みてきた

文楽,宝塚以外

初春文楽公演を観てきました。
1月7日(土)11時公演です。

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第1部 午前11時開演
国立劇場開場五十周年を祝ひて
寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)

奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
 環の宮明御殿の段

本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)
 十種香の段/奥庭狐火の段

●寿式三番叟は普段と違って太夫さんも三味線方もずらりと舞台上に居並び、人形の舞踊を見せます。
コミカルなところもあって面白かったです。

●奥州安達原はたくさんの人(人形)が出てきて人物関係が交錯し、しかも「△△と名乗っているけれど実は○○」な状態もあるので――開演前にプログラムで内容を把握しておくべきだったな、と。
内容がいまいちつかみきれぬまでも荒々しいところ、泣かされるところなどあるので、文楽のすごさは充分伝わります。

ただ昨夜なかなか寝つけなくて3時間ちょっとしか眠れなかったもので、浄瑠璃の響きや謡の声に眠気を誘われ――。
ああ勿体ないというか贅沢な寝方というべきか。
ひとつ発見したのは、イヤホンガイドをつけておくとそれなりに眠りを妨げてくれるということです。
心地よい文楽の響きの中に異なるテイストの声が入ってくるので、それが刺激になるんでしょうね。話もわかりやすくなるし。
もちろんイヤホンガイド自体は観劇の邪魔になるものではありません。

●本朝廿四孝、これが一番好きでした。
宝塚も文楽も、私は娘役やお姫様が好きみたいです。

十種香の段では八重垣姫のいじらしさや可憐さを存分に味わえます。
お姫様の後姿、いいもんですよ。
死んだと思った許嫁・武田勝頼そっくりの男が登場してそわそわしたり、でも別人のはずだからそれじゃ許嫁に申し訳ないと恥じ入ったり、本人に違いないとわかったら急に照れだしたり、それでもやはり嬉しくて抱きついたり――。
ありとあらゆることが可愛いです。
うん、毎度思うけどどこぞの娘役より娘役度高いぞ、めっちゃ高いぞ。

奥庭狐火の段は、勝頼が自分の父に追っ手を差し向けられたことを知った八重垣姫が諏訪明神の使いである白狐の力を借りて彼を助けようとする場面です。

白狐、可愛いです。
お姫様も狐憑きのようになります。これまた可愛いし、動きもすごいです。

●全部で休憩込み4時間50分です。
長いです。とはいえ全部見る価値はあります。

でも長時間座ってるのキツイのよねぇ……という方は、最後の本朝廿四孝だけでもぜひ。
これは見るべき!!
超おすすめです。

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