『ジャン・ルイ・ファージョン』感想・1

星組

バウホール公演『ジャン・ルイ・ファージョン -王妃の調香師-』9月15日14時半の回を観てきました。
観劇は1回きりなので細かいことは言えないし、また記憶違いがあったらすいません。

●前にも書いたけど、裏ベルばらの風情。
革命万歳!な世界観をひっくり返すのはスカピンで既にやってるんだけど、外の人がみた裏ベルばらがスカピンだとしたら、中の人がみた裏ベルばらがジャンルイって感じ。

●べにーと真風が何度か言う「王妃さまーーー!!」と、さやかさんがべにーに言う「シトワイヤン(ファージョン)、行こう」は笑いそうになるんだけど、笑っていいものかどうか。
ベルばらのパロディっぽく思えてしまうんだよね。

●話はなかなか面白かった。
感動的でもあったし(泣きはしなかったけど)。

べにーもわかばも真風もああいう時代がかったコスチュームが似合うなぁ。

ただ、配役その他が出た段階で折り込み済みのことではあるけど、やっぱり役者がうまかったらもっと感動しただろうなと思う。
それが残念。
覚悟してたほどひどくはなかったんだけどさー。

●わかばの大芝居が思ったよりハマっててよかった。(ダンセレのときはどうしようかと思ったもん)
落ち着いた現代劇よりこういういかにもヅカなほうがいいのかしら。
なんだかとなみのベルばら(ってようするにアントワネットか)を見てる気分だった。

大仰なセリフまわしも世界観的に悪くなかったんだけど、牢獄のシーンではさすがにやりすぎだと感じた。
声に特殊な効果をつけてるからうっとおしさが高まった。
これはわかばが悪いのか景子センセイの演出ミスか。

プチ・トリアノンのときのカツラはほわーっとしてるのが霞の中のようなふんわりした雰囲気を醸しだしてるとも、また天使のようであるとも言えるんだろうが、悪くいえば単に乱れてみえた。
どうなんだろうな、あのカツラ。

●真風はいつもの真風だった。
ぼやーんとかわいかった。
でもって無駄に(?)スターオーラを振りまいていた。
私はこの人に甘いことを自覚しているので、演技その他についてそれ以上言うことはない。

ロシアに出征するときの軍服がかっこよかった。
紺に黄色だったかな。
このデザイン好き。

フィナーレでべにーが娘役と踊ってるときに男役は脇のほうに下がってるんだけど、ちーくんと親しげに話していてかわいかった。
まかちぐは、身長差と学年差がすごくて謎の組み合わせなんだけど、妙に楽しそうなんだよね。

●べにーがもうちょっとなんとかなってくれないとなぁ…。

とりあえず、メイクのせいか役作りかわからないけど、目を縦にかっぴらくのをどうにかしてくんないかな。
力んでみえて、シリアスな場面でも笑いがこみあげてくるんだもん(失礼)。
そしてその表情のせいで表現に幅がなくなってる。もったいない。

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星組

Posted by hanazononiyukigamau