『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』感想・3

2022-10-15宙組

●今回の小池センセイのやんちゃ。

・ユリアンのラインハルトに対する「超イケメン」発言。
(それに対してヤンが「俺だって悪くないだろう?!」と言うのは「ちょおま、張り合うなwww」という気持ちになる)

・フレデリカのキルヒアイスに対する「イケてる」発言。

ふつうに「素敵」「かっこいい」などでいいと思うんだけど、やんちゃがこのくらいで収まってよかったとも思う。
いやぁ、スマホが出てきたロミジュリはびっくりしたよ。
あとフィナーレでラップとかやらなくてくれてよかった。

●小池センセイの演出は生田センセイっぽいなぁと思いました。
(もちろんこれは話の順番が逆で、生田センセイが小池さんの弟子というだけなんだろうけど)

「訓練開始!」の場面が『ランスロット』の「鍛錬訓練修練積んで、予習復習反復横飛び」のようでした。

ほかにもちょこちょこ似てるなと思う場面があったんだけど忘れた。

●話の展開はよくいえばスピーディー、悪くいえば詰め込ぎすぎの走りすぎ。
原作知らないとついてくの大変じゃなかろうか。
かく言う私も、2幕のグリーンヒル大将(フレデリカのお父さん)が亡くなったあたりから、少々流れがわかんなくなったぞ。

でも観ていて爽快なのは2幕なんだよなぁ。物語もバリバリ動くし。

●いちくんのルビンスキーはハゲてなかった。かっこよかった。
で、もちろん商人でもあるんだけど、どちらかというと物語の説明・進行担当。ルキーニみたいな感じですね。
歌って歌って歌いまくってた。

いちくんは上手いよなぁ。
歌も、説明セリフも。
ほんとにこの公演、主役級はさておき、脇キャラは歌える人に歌が任されてたのが素晴らしい。

あこ姐は合いの手入れつつ一緒に歌って踊りまくってた。

●小池センセイって歌える人好きだよなぁ。
観客としてもありがたいです。

今回すごかったのはモンチ。
ヨブ・トリューニヒトとして歌う歌う歌う。
小池センセイ、モンチのこと好きすぎだろ(笑)と思うほど。

「同盟万歳、共和制万歳」の歌が耳につくったら。(主題歌より覚えてるぞ)
さすがアジテーションがうまいだけある。

それにしても、歌だけでなくモンチはすごかった。

トリューニヒトのうさんくさいことこの上ないさわやかさとか、自分に酔ってる感じとか、油断ならない感じとかが、マンガで読んだイメージどおり。
すごーくイヤな感じで、ほんとに政治家らしい。
えーとアナタまだ新公学年っすよね…?

民衆に対する笑顔と、演説を断るヤンに対しての顔などの演じ分けが見事。

今回の殊勲賞は彼のような気がする。

●いやしかし、憂国騎士団は「トリューニヒトの手下の憂国騎士団だな」とヤンに訊かれて「そうだ」とあっさり認めちゃうあたりが笑える。
芝居の進行上仕方ないんだろうけど。

●小池さんの歌える子が好き、という流れで。

アンネローゼは子供時代は長々と歌ってたのに、大人になったら全く歌ってなかったのが笑えた。
新公的にもありがたいかもしんない(笑)。

タラのアンネローゼはやっぱりなんか地味だった…。
ヒロイン2人(いやまぁアンネローゼは正式にはヒロインじゃないんだけど、弟の執心が半端ないのでね)が地味なもんで、よけいに「男役祭り」感が増した。

演技は悪くないんだけど、私がアンネローゼに第一に求めるものってそこじゃないからなぁ。

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