『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』感想・7

2022-10-15宙組

新公日の13時に観劇したときの感想を上げてなかったので。
これも1週間くらい放置してたわ…。

●ラインハルトのテルは美しかった。
そしてマントさばきがすごかった。
『カサブランカ』初日、ゆうひさんの哀愁ただよう背中に「これは芸だな…」と思ったのと同様に、テルのマントさばきもまた芸だった。
宝塚の男役って日本で一番マントさばきが上手い集団だと思うわ。

しかしマントさばきがうますぎるせいか、徐々にラインハルトはマントがお友達な人のように見えてきた。
キルヒよりも姉上よりも頼りになるマント。大事な相棒。

そう思いはじめると考えは変な方向へ進んでどんどん止まらなくなり、ついにはライナスの毛布のように思えてきて――笑えた。
あの豪奢なマントは彼を彼たらしめる支え、権威、武器、鎧。
だからオベとのマントプレイは彼にとって窮地なのだよ。

●最後にキルヒアイスの遺骸を抱いて「キルヒアイスー!!」と叫ぶ場面は星ペの「ホゲー!!」を思い出した。
あのときは抱かれる側だったけどね。

●オベとのチェスシーンのセリフが変わってたような…?
オベにキルヒと姉上のことを言われて頭に血が上るシーンははじめてみたような気がする。
初日近くからあったんだったらごめんなさい。

●フレデリカが登場したときの「お前だれだよ」感がすごい(笑)。
ヤンの横にはあまりにもいつもユリアンがいたもので、ヤンとユリアンがコンビすぎて、フレデリカはその仲を裂く小姑のようにみえるのであった。

●恋人たちの場面でビッテンの相方2人がお酒を持ってるのを確認した。
やはりお店のおねーさんズなのか。
それはそれで楽しそうな「前夜」である。

●新公をみて、ところどころ笑いがおきるヤンというのは緒月の持ち味によるものなんだなと確信した。
ハートウォーミングでまったりしてて本当にものぐさそうなところがすごくハマってて、観る人を笑顔にするんだ。

●あと、これも新公との比較で思ったんだけど、みりおんの歌というのは本当に聴きやすいんだな。
音程云々もだけど、滑舌(というのか?)がよくて、歌詞が聞き取りやすい。
詞がわかると物語がわかる。ありがたい。

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