『近松・恋の道行』感想・8
●長作役の瀬戸くんはかっこよかったなー。
でもって悪役をやるのが楽しそうだった。
フィナーレで並ぶとき、指ピストルの形にした手をアゴの下に添えてるのがほんとにかっこよかった。
・長作はわかりやすい悪役。
だもんで、簡単にだまされる嘉平次に「ちょ、みわさん……www」と盛大に草を生やしたくなります。
宛名と日付のない証文とかないわー。
でも幼なじみを信用しすぎる嘉平次より、「そのまっすぐな気性が気に入らんのじゃー!」とキレる長作の気持ちのほうが分かる気がするわ。
そんなん言われても……、勝手だなーとは思うけど。
●おーとりまゆちゃんの幾松もよかった。
暗転した中でも目が不自由な芝居を続けてるのがいいよね。
・ところで、「幾松」という役名をみたとき、「まゆぞうは女役……?!」とびびりました。
かしちゃん主演の『維新回天・竜馬伝!』で音乃さんがやった芸者の名前が幾松だったので。
考えてみりゃ、芸者の名前って男名が基本だとなにかで読んだことがあるわ。
・2幕はじめに3組の男女の関係を象徴的に示す場面がある。
嘉平次とおさが、清吉と小弁、幾松ときは。
それぞれのカップルをつなぐ紐のようなものがあって、その色が幾松ときはだけ違うのね。
たしかほかの2組は赤で、幾松ときはだけは白だったと思う。
女の人が女郎か地女かの差なのか、肉体関係の有無によるものなのか。
あ、この場面のセットが好きです。
人形を操る糸であり、運命を操り、彼らを縛るものでもあると思うから。
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