98期生文化祭をみたんだ・3
土曜の12時公演しかみてないので、演劇はAチームしか見てません。
演出は谷センセイ。
ストーリーはうろ覚えなんですが―――、
皇太子=カール・ハインツがハイデルベルクに学問を修めにくる。
牢獄のような城を出た喜びを味わう皇太子は滞在先の宿屋の看板娘=ケティと恋仲になり、また学友たちを得て初めて謳歌する自由にはめを外す。皇太子の出来が自分の出世に影響することを国務長官に言い含められた内侍=ルッツは皇太子の度の過ぎたふるまいに苛立ちを覚えつつも、夜遊びする彼を寝ずに待つなど誠実に仕えている。
そんなある日、王が病に倒れたことが告げられる。
そうなった以上ハイデルベルクで学生の身分を謳歌することもできず、愛した娘をそのままに宮殿に帰ることとなる。自由と恋人を失った彼は性格が暗くなり、城は冷え冷えとした雰囲気に包まれる。
カール・ハインツの政略結婚が決まったある日、彼の元を宿屋のおかみ=クララ(ケティのおばではあるが年は変わらない)が訪れる。
彼の婚約を知ってケティもまた婚約したと。そして最後に会うべきだと。国務長官に背中を押されて田舎を訪れケティと再会を果たす。
2人は愛を確認するが、別れを決意する。
皇太子=カール・ハインツが主役。前半の明るさと後半の暗さの2面性を求められる。(暁)
ぶっちゃけ迷惑な役だなぁ、と思いました。(皇子さま、人の迷惑も考えずはっちゃけすぎー)
内侍=ルッツが2番手かな。騒がしくコメディ的な部分を主に担う。(真條)
うざくならないように、笑いをもたらしながら話を進めていく。
国務長官=フォン・ハウクが3番手だろうが、これがたぶん一番ふつうにかっこいい役。(瑠風)
すっとした2枚目の理知的なところをみせる。
衣装も丈が長くて豪華なものを着用なので見栄えがする。
ヒロインは宿屋の看板娘であるケティ。明るく純情でいじらしい。(真彩)
白いドレスといういかにも宝塚な衣装も着れます。
2番手娘役は宿屋のおかみのクララ。世知にたけたところと性格のよさを出す。(遥羽)
3番手娘役は、おそらく王の病を知らせにきた従妹のマリー・ルイーゼ。(有沙)
皇太子を愛しているが、王族のつとめとして政略結婚をすると告げるシーンがある。
それ以外にもハイデルベルクの学生として見せ場をもらってる人がいたり、町の娘として騒がしくしたり(笑)。
話は全体的に青春群像のおもむきです。
私は音校の文化祭というものをはじめてみましたが、あたりまえだけど彼女らの芝居はまだまだきついです。
特に男役。どうしても「女の子が男装してます」感がストレートに出てしまう。
芝居の出来うんぬんより先に体型と声がまだ女の子で、「宝塚」を観にきたつもりでいるとほんとにキツイ。
文化祭を観にきたのであって、と自分の中で前置きしておかないとダメですね。
そのへん、娘役はまだ観やすい。
娘役だって「宝塚」ではそれ専用の技術が必要だけれど、男役と比較して出来上がりに時間が必要とされないし、未熟であっても舞台上での違和感が少ないから。
外見その他をさておいても彼女らの芝居がうまいわけでもないので、1時間にも満たないのに軽く意識が遠のきかけました…。
ほんとに文化祭に芝居の面白さや「宝塚」を求めにきちゃいかんな。
新人公演ってうまいんだわ、と思いました。
(たいして観たことないけど)
個人個人についてあまり感想はないんですが、クララ役の子の横顔がなんとなくリサリサっぽく感じました。(遥羽)
この子の芝居はなんかいいなー。
ヒロインよりいい役にみえた。
主役の皇太子はずいぶんと固くなってた感じ。(暁)
2面性は出さなきゃいけないし、そもそも登場も遅いしで大変そうである。
しかし重苦しい宮殿での生活から解き放たれ、田舎で学生としてはっちゃけて人に迷惑をかける役でもあるので、愛嬌がないと辛い。
固くなると愛嬌なんてなかなか出ないわなぁ…。
そうなると、皇太子が自分の身分ゆえに無自覚に横柄にふるまう面倒でイヤな人にみえてしまうわけで…。
コメディ部門を担っておもしろおかしく舞台をすすめる役が内侍。これまた大変そうな役で…。(真條)
みていて「おつかれー」と思いました。
内侍にも、演じている中の人にも。
宮殿のシーンで出てくる従僕2人(澄月・穂稀)のうち、下手側にいた人の声がちょっといいなと思った。
とはいえ上手側の人がもっぱら話す役で、下手側はあまり話さない役だったのでアラがみえなかっただけという可能性もあるな。
あとは前にも書いた顔やら雰囲気やらが騒がしい娘役が気になってしかたなかった。(桜花)
たくさんセリフを聞けてよかった。
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