『ランスロット』感想・6

モルドレッドの芹香くんはなかなかよかった。
芝居がいい。
あの大仰な動きはクセになる。

まだ若いせいもあってか顔が女の子っぽいが、この役ではそれがいい方向に働いていたような。
耽美な色気が出てた。

モルドレッドはクセが強くてそこそこやりやすい役だとは思うけど、それをちゃんと「見せる」形でできるってのはいいことだ。
モルモルはほんとに楽しかったなー(モルモル言うな)。

アーサー王のみっきーは巧いなあぁぁぁぁ!
芝居も歌も、バリバリにいける。
白くてきれいな役なのに、演じている人が大人しくないのが面白い(笑)。

アーサー王はランスロットの恋敵なのに、グウィネビアに対してもランスロットに対しても包容力がありすぎのいい男だった。
「ちょ、そんなに優しくていいんかい?!」とつっこみたいくらいに。

ていうか、アーサーがいい人で、しかも「単なるいい人」に収まるだけの器でもないのでグウィネビアがランスロットとの恋に生きる気持ちがわかりません…。

グウィネビアのわかばは歌もさることながら声がよくないのが残念。
姫っぽくないんだなぁ…。
ビジュアルはいかにもヅカの路線娘役ではあるんだけど。

シュウ=汐月のボールスとレイラのライオネルが兄弟というのは滾った。
誰得って私得だよ…!
2人とも髪形がみつあみ(?)してて微笑ましい。
なんだよーこの仲良し兄弟。

最後のカムランの戦いでは兄弟で戦っていて、彼らの関係にちょっと泣いた。

聖杯の守護者・ヨセフのちーくんはさすがとしか。

「そして誰も生き残りはしなかった」
「これは誰の物語か」

彼の言葉が物語の基調となる。
この声が、物語の虚無感を伝える。
誰も彼もが死に、灰塵に帰す世界を、一段高いところ(=神の視点)から客席にみせる。
物語の引導者としての役目がすばらしかった。

人ならぬ者がみる人の世のむなしさを語る乾いた声があるからこそ、最後にランスロットが創り上げた世界の美しさが対照的に映える。

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