愛ちゃんサヨナラショー・3

星組

サヨナラショー②「Bouquet de TAKARAZUKA」~「カーテンコール」

・愛ちゃんを除く退団者たち6名による「Bouquet de TAKARAZUKA」主題歌。銀橋を渡ります。

男役さんは引き続いての黒燕尾、娘役さんはカラードレス。
おとねちゃんが緑、あんるはピンク、あまねちゃんは青です。

・本舞台には白の大階段が。
愛ちゃんの憧れだという「うたかたの恋」の音楽が流れます。

ルドルフの愛ちゃんはもちろん白軍服、この上もなく似合う。
もちろん生まれ持っての素質は大きいのでしょうが、タカラジェンヌとして、男役として作り上げてきた愛ちゃんならではの美しさでもあります。

マリーのひっとんは純白ドレス、ヘッドドレスには月の飾り。
いつかのタカスペでやってましたが、ここで再び見られるとは。
16の乙女が似合うひっとんです。

最後は銃弾で舞台が赤く染まり暗転。

・せおあかきわみぴーがメインで、『Ray』から「ユーアーマイサンシャイン」。白燕尾姿です。
そして白ドレスの娘役たち。
退団者たちも白燕尾と白ドレスに着替えて登場です。
お着換えまであるのってなんかいいな!

大階段から歌いながら降りてくる白燕尾のこっちゃん。

愛ちゃんはモフモフが裾についた白のドレス燕尾で上手から登場です。
そして抱き合う琴愛。

同じ組で過ごしたのは長くはない2人ですが、信頼関係の見えるいいトップと2番手でした。

・最後は『不滅の棘』からエロールの歌です。
愛ちゃんはばんばんばばばんババババンで銀橋に出てきて指ピストルで客席を撃つ。
最高だ。
でもなんかシュール(笑)。

舞台上の組子もバンバン歌いながら撃ちまくります。
ジェンヌさんに撃たれると思うと笑えるけど、ロックオンされるのは嬉しいよね。

銀橋から戻ると組子とタッチして回る愛ちゃん、「スターは必ずよみがえるのさ」。
卒業後どうするかわからないけれど、よみがえってほしいなと思わずにいられない。

最後は客席にお手振りして幕でした。

退団者メッセージ

退団者からのメッセージがみきちぐ組長から代読されます。
組長からのコメントはなし。

メモを取っておいたぶんだけ残しておきます。

澄華

気づけばお芝居することに夢中になっていました。
この大きな舞台で自分を通してなにかを表現する時間が大好きでした。

幼いころからクラシックバレエを習っていた。
学生時代走高跳で全国を目指していた。
姉がクラシックバレリーナになるために東京に旅立った。

エルベで「ただ踊るだけではお客様には伝わらない」と気づいた。

彩葉

芸事とは無縁だったが受験の1年前に夢中になり、宝塚を見ると幸せになった日々が懐かしい。

音楽の溶け込んだ環境で育ててくれた両親に感謝。
11歳のころからダンスを習う。
3度目の受験で合格。

ロミジュリ3度も出演した。

緊急事態宣言、お客様の温かい拍手に胸をいっぱいにしていただきました。

夢妃

高校生のときにぜったいにタカラジェンヌになると決めた。
学校の帰りに出待ちや観劇にいっていた。
2度目の受験で合格。

紫月

海と山に囲まれて自然あふれる場所で育った。
宝塚は宝石箱のようできらめいていた。

退団ご挨拶①

下級生から順に、大階段を降りてのご挨拶が行われます。
黒紋付きに緑の袴、そして組からと同期生からのブーケ。
別れのときのさみしさと、正式なセレモニーができる喜びの両方があふれてきます。

ご挨拶など、メモを残せたぶんだけ書いておきます。

澄華

返事の声が低いあまねちゃん。

あじさいのような水色の花を髪に飾っていました。
大階段を降りてくるときから涙に瞳が濡れていたのを覚えています。

ブーケは水色のダリア?トルコ桔梗?
星組生らしく星のモチーフも入っていました。

「星組の舞台に立ち、たくさんの感情を知りました。
その一つ一つが私を成長させてくれました」

落ち着いて賢そうな話し方でしたね。

強い視線は涙をこらえているからでしょうか。

真っ青なブーケ。
百合のような細い花びらに、おしべはライトのようなキラキラがついていました。

「この景色を見ることができなくなると思うとさびしいです」

彩葉

紫のやや小さな花、藤? ブーケではめずらしい花材かも。

「充実した楽しい時間はあっという間。
残された時間を大切に、自分と向き合い精進してまいります」

お花渡しにきた同期生は花組のりりか。元星組だもんね。
黒のワンピース姿です。

宝塚の5色?いやもっとかな。とにかくたくさんの色が入ったブーケです。
ピンクから紫、黄色などとにかくカラフル。

「どんな嵐の夜にも朝がきて太陽が昇るように
私の宝塚人生には皆さまがいらっしゃいました。

全ての時間が美しかったと思えますのは、まぎれもなく皆さまのおかげでございます。

そしてもう一つの光が礼真琴の瞳の中にありました。

今言葉にしつくすことのできない感謝の想いを踊りたいです、歌いたいです」

『歌劇』の組レポ。で見せる文章力をご挨拶でも見せてくれました。
1期下のトップスター・こっちゃんへの愛を感じさせてくれたのも嬉しい配慮です。

夢妃

赤の髪飾りをつけての階段降り。

同期からのお花は宙組のキキちゃん。こちらも出身は星組だったもんね。なんて豪華な人選。
グレーのスーツを着ていました。

濃い赤がメインで淡いピンクの薔薇が差し込まれたブーケがキキちゃんから手渡されます。

「楽しかったこと、嬉しかったこと、苦しかったこと、悩んだこと、すべてが私の宝物となっています」

紫月

淡いピンクの薔薇の髪飾りとブーケ。
ブーケには垂れたスワロらしきものが。とてもきれいです。

「初めて見た作品は『国境のない地図』。
小学生だった私には衝撃的で「まばたきもせずに観ていた」と母から聞いた。

こんなにも愛に溢れた素晴らしい世界で16年間も大好きな娘役として舞台に立たせていただけたことは幸せです。

ファンの皆様と、宝塚大劇場の舞台の神様にも感謝の気持ちを込めまして、16年間ありがとうございました」

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