『ニジンスキー』感想・1

まずは総論(という名の演出家への文句)的なところから。

作・演出は原田センセイ。
以前のカチャバウ『ジュ・シャント』もこの方だったっけな。
そのときの作品への感想は「小洒落てるといえばいえるけど退屈っちゃ退屈」でした。
ひどくはないんだけど惹かれるものがない、という。

今回の『ニジンスキー』は『ジュ・シャント』よりは面白かったです。
舞台がきれいで、歌やダンスのシーンがよくて、破綻がない。

そう、原田センセイの作品って破綻しないんだ。
本当はいいことのはずなんだけど(某植田氏とか某谷氏の作品に比べたら)、きれいにまとまりすぎてて心にひっかからない。
葛藤しててもなんだか作者の予定調和の中。
出来のいい学生の作文を読んでるような気持ちになるところがありました。

タマラとやりあうところとか、ミハイル・フォーキンと確執が起こるところとか、なんだか「話の流れ上必要だからモメてます」感がある。
今こういう状況で、○○がこういうことを言い出して、でもニジンスキーはこういうふうに思っていて、だから結局うまくいかなくなりました、みたいな。

そして説明調なのは場面だけでなくセリフも。

特に感じたのがニジンスキーが過去を語る場面。
ディアギレフ相手に2人の間にあったことを思い出しつつ話す場面も、ロモラ相手に幼い日の辛さを語る場面も、なんだかとっても「説明セリフ、おつです」と言いたくなりました。

でもダンスシーンや歌で語るところになるといきなり物語が動き出すの。
きちんと舞台が息づいてくるの。
ニジンスキーとロモラが心をかよわせる場面のダンスシーンとかすごくいいの。
なのに会話になるとまた学生作文系になるの(笑)。トーン統一させてくださいよー。

歌詞はそれなりなのにセリフが硬いのかなぁ。
セリフじゃなくて舞台に語らせてくれないとね。

てなことを1幕で思ってたんですが、2幕はぜんぜんそんなふうに思わなかった。
変なセリフも少なくて素直に舞台を見れた。
(1箇所くらい、ロモラに対して「素でこんなポエジーなセリフ言い出すヤツはイヤだぞ」と思った場所はあった気がするけど)

なんだよー、やればできるじゃんよー(上から目線)。

ニジンスキーが狂う場面の演出とかよかったです。
私の中で原田センセイ株は上がりました。

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『ニジンスキー』感想・1” に対して2件のコメントがあります。

  1. うめちゃん より:

    感想ありがとうございます♪私は来週の5日に行きます。せいなちゃんの顔が大好きで、多分研1からずっと見てます♪噛みまくりでしたか?大丈夫なのかな?心配になりました。でも遠麻に頼ってる所が微笑ましいですね(^_-)-☆楽しみです。

  2. ゆきたろ より:

    >うめちゃん さま
    ファン歴長いですねぇ! というか目をつけるのが早い。
    考えてみれば緒月とは予科本科なんですね。
    音校時代にもなにか接点あったのかな? とか想像すると楽しいです。

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