雑誌「愛宝」など・2

2021-02-22雑誌・書籍

●愛宝101号の稲葉センセイの寄稿文も、内容は演出助手についてでした。
鈴木センセイよりは書き方がくだけてて、親しみやすい。

集合までに行われていることは、まず大道具・衣装といったデザイン面の製作会議とそれに至るまでの打合せ。
同時に音楽家、振付家との具体的な打合せ、そしてそれを元にして香盤(出演者の出番表)を取り、
稽古場で流す音源の録音(仮録と呼ばれ、ドラム・ピアノ・ベース・シンセサイザーだけで簡単に録音しています。完全に音響の仕事じゃないか!と初めは面を喰らいました)などなどです。

今も同じことを演出助手の人がやっているのかはわかりませんが、仕事内容は幅広いですね。
景子センセイやウエクミなどもほとんど休むヒマがなかったみたいなことを書いていた覚えがあるし、激務ですねぇ。
私には体力的にも精神的にもムリだ。

●もうひとつのお目当て。
通称・ウエクミ茶と呼ばれた、以前京都大学で行われたフォーラムのレジュメも池田文庫には収められているのでした。
もちろん見せてもらいました!

以下、内容のメモ。

京都大学未来フォーラム 2018/10/23
上田久美子「パンとサーカスの危ない時代に」レジュメとアンケート用紙、表紙込み25ページ
序 ゆでガエル
第一部 ピュアエリアの成立と「悪」の行方
第二部 アトラクション化する物語と、これからの物語

チラシ?「SNSの普及による集合意識の強まりが社会の形を変えつつある現代、エンターテインメントは守りに徹し、毒や危なっかしさを排除しつつあります。
けれど、かつては「どぶに咲く花」だった芸能が「いい子」あることが求められるその一方で、物語の「良心」はあまり求められなくなったようです。
心をザワつかせることのない安全な娯楽、心地よさの為の物語が、集合意識の欲望をかき立てる優秀な商品になりつつあります。

本公演では、昭和期の芸能界の雑多で魅力的なありようを振り返りつつ、エンターテインメントが娯楽で思考を麻痺させるサーカスとは違う形で人の幸せに寄与することはできるのか、未来について考えたいと思います。」

時間がなくて最後までは読めず……。
そのうち、最後までレジュメを読みにいきたいです。

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