三世代ジェンヌ

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『女性自身』9月16日号に元月組娘役にして現在はハウステンボス歌劇団の娘役トップを務めている雪菜つぐみさんの記事が出てます。
7ページにも亘って掲載されています。

雪菜さんのことを現役時代を観ていないので全く知らなかったのですが(ハウステンボスに行って初めて知った)、彼女は三世代娘役をつとめた家系のジェンヌさんなんですね。
おばあさまが27期生の「千里ゆり」さん、彼女がポルトガル国籍の男性と結婚して生まれたのがおばさまの51期生「マリア・バティスタ」さん(芸名は本名からそのまんまらしい)、マリアさんのすぐ下の弟さんの娘さんが84期生の雪菜さんという関係になります。

さてなぜ彼女が今ハウステンボスにいるか……という半生が語られているのですが、「大変だったんだなぁ……!」という気持ちにならずにいられません。

おばあさまがダンス教室を運営されていて、祖母と伯母とが元ジェンヌというコネもあって、失礼ながら宝塚に入るのは楽そうに思えるんですが、それ以前にプレッシャーがすごいわ、やたらに注目されるわ、周囲の目が厳しいわ……。
甘えられない、褒めてもらえない、だから「自分はできない」「結果が出せていない」という気持ちでいっぱい。
与えられた人生を歩んでいるのが怖いという思いもある。

「恵まれた人」にはその立場ゆえのキツさがあるんですね。

そんな気持ちで宝塚の舞台に立っていた彼女の姿を、祖母と母は「しごかれて変わったな、自由にやっているなと安心していました」と感じていたというのが切ない。
身近な人でも、必ずしも相手の気持ちはわからない。
見たいようにしか見られないこともある。

重圧の中で宝塚を退団し、舞台に出演するなどし、そして重圧から解放されたときにハウステンボス歌劇団への道が開けていく。
幸せになれてよかったなぁ、と心から思います。

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