東京『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』配信感想

4月27日(日)13時30分開演、宙組東京公演『Razzle Dazzle』東京の配信を見ました。
千秋楽です。
この日はキキちゃんたち3名の生徒さんの、タカラジェンヌ最後の日です。

千秋楽のキキちゃんのアドリブ

大劇場千秋楽に続いてアドリブたくさんでした。
笑いどころを外さないのはさすがよ。吉本の笑いで育ってるからかしら。

・「今すぐ彼女(アビー)に跪け」と言われて動揺した挙句、ずんちゃんにプロポーズのポーズとるレイモンド。

レイモンドさん、サンセットストリップで「私は^_^あなたに^_^憧れて^_^」って両肩掴んで踊るようにぐるぐる回りながらトニーさんを袖までぶん投げた。

・カメラテストの前「わーいわーい千秋楽だ、わーいわーい」両手を上げて踊る6人。

助監督・マイケル(るの)もこってぃカイルも「わーいわーい」で捌けてった。映らなかったけどひばりちゃんウェンディもかな?(映してほしかった)

・「これでよかったんだよな」のところ、「自分で選んだ最高の人生だった」って言った?

みねりちゃんのアビー

みねりちゃんのアビーはムラで観たときから少し変わってましたね。
初日からとてもいい役でいい芝居だと思ってたけど、さらに変化していくのが面白いところ。

アビーがレイモンドに賭けを持ちかけるのが、ムラでは「アビーにメリットないのに?」という感じだったんですよね。
正直なところ「レイモンドのどこがいいんですか?(顔と資産以外)」って思ってたし。
でも東京楽では、そこをきちっと埋めてくる役作りでした。

まず、アビーにとってはもうね、ひたすらレイモンドが可愛いんだろうなと。
「アビゲイルが気に食わない」「結婚したくない」とレイモンドが叫ぶのも、自分を避けるのも、暴言を見られてわたわたするのも、すべてが可愛い。
間の抜けた幼馴染みは、でっかい小動物を見るような愛おしさだろうか。

だからアビーが「あなたのことを本気で愛する人がいれば勝ち」という賭けを持ち出すのは、単にレイモンドを楽しませるためなんだろうな。
自分にとってはそうやって楽しんでわちゃわちゃするレイモンドを見るのも楽しいし。
セレブの、人の気持ちをもてあそぶろくでもない遊びっちゃ遊びなんだけどね。

でもレイモンドは田舎娘のドロシーと心を通わせていく。計算外のできごとだ。
「トニー、あなたどっちの味方なの?」のところ、アビーが焦りをみせてきた。最初は遊んでるだけだったのに心に余裕がなくなってきたのね。

「Over the rainbow」をで名もなきエキストラたちの生きざまに触れ、彼らのためにすべてをなげうつレイモンドを見て……。

ラストはしょうがないなぁといった感じの笑顔。
失恋はさみしいけど……と泣き笑いかな。
大団円の中ではさみしい思いをしたアビーだけど、その中にもたぶん幸福はある。
アビーがまたひとつ大人になったことでしょう。

ムラ初日から高レベルな演技を見せてくれてたのに、東京楽ではさらに進化してるところがすごい娘役さんですね。

その他いろいろ

・スタジオのセットの階段に白布で「KIKI」は東京楽も。

・りっつ監督、渋くてタバコののみ方も男すぎるわ。

・なっつ副組長のフランクさんは、ダンスコンテストのときに、プレスリーのように大きく背をそらしながら歌ってた。
ノリノリで可愛い執事兼支配人である。

・「ずっと赤字続きですがね」「坊っちゃまヨシヨシ」「おめでとうございます」
執事に撫でられるレイモンド坊っちゃま。

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