
ライブ配信で『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』の大劇場千秋楽を見ました。
千秋楽のお遊び
芝居では千秋楽ならではのお遊びもいくつか。
トップスターのキキちゃんのサヨナラに寄せる下級生からのものもあれば、ご本人が仕掛けてくるものもある。
階段に白テープ(白い紐?)で「KIKI」って書いてあるのは気づきました。
芝居の流れの邪魔にならないように途中で外してましたが、愛ですね。
おかゆとどってぃの仕込みです。
千秋楽のアドリブ
レイモンド(キキちゃん)の執事で「ラズル・ダズル」の支配人のフランク(なっつ)。
レイモンドに書面を見せながらバーの財務状況について語る。
「オープン以来、赤字続きですがね」
「宝塚歌劇につけといて」
「……」
「ほなまぁ大丈夫か」
「まぁ大丈夫か」
「知らんけどな」
まさか、宝塚歌劇にツケを回す流れに。
経営センスが酷すぎるキキちゃんとなっつ(笑)。
さすがキキちゃん、「宝塚の高田純次」と言われるだけある。
腿上げの話、またの名を「ご一緒にー!」
キキちゃんがその場で腿上げを初めて「ご一緒に―!」と共演者を誘う流れが何度かありましたね。
最初はアビー(みねり)とトニー(ずんちゃん)に。
次はドロシーのスクリーンテスト前のところだったかな。
みんなやってくれて優しい(笑)
3人衆(こってぃ・ひなこ・キョロ)はノリよくやって、助監督のるのは切り上げが上手い。
途中から出てきて巻き込まれたはるさくとひばりも腿上げ。
ひばりは腿上げしながらはけて、舞台度胸とセンスを見せた。
最後の銀橋「レッツダンス!」でも腿上げをやってた。
ここはキキちゃんの吉本新喜劇好きの血が騒いだか。
プロポーズできないの件で、腿上げみたいなのを始めたキキちゃんの「ご一緒に」の誘いを「やらないわ」とアビーが断ってくれてよかった。やったらキャラ崩れるからね。
お遊びに溺れず、キャラクタとしての世界観を壊さないみねりちゃんは舞台がわかってるしやっぱり芝居が上手い。
その他いろいろ
はるさくの銀橋ソングはとにかく声がいい。
カンザス出身の田舎娘の根性と気合いと夢の歌です。
コラムニストのおさよの一筋縄ではいかない感じ好きだわ。
もえこのシャーリーンはゴージャス美女ぶりが上がってますね。
『バビロンの落日』リハーサルのキョロちゃんは絶好調で花吹雪をまいてましたね。
楽しそう。
『ラズル・ダズル』はありふれた話だけど、演者たちの芝居で面白くなっていった。
チークタイムのエキストラたちのうるさすぎる小芝居好き。
いったんみんないなくなったかと思えば、再集合して静かに「イエーーー」とよろしくやれよ的にはけていく。
フィナーレの話
フィナーレの歌唱指導は気持ちいいずんもえのハモり。
大女優もえこさまの渾身の膝折も見られます。
ずんちゃんだって小柄じゃないけど、もえこがすごい長身だからなぁ。
ひろこはダンスもビジュアルも美しい。
フィナーレでも見せ場もあってよかった。
そういや、私がひろこを認識したときは音楽学校生のときで、その可愛さにびびったのよねぇ……と昔のことを思い出した。
(花男のまのっちと一緒にいたのよ……名前が呼ばれてたから記憶してる)
最後まで凛として美しかったわ。
群舞ではもえこは男役に戻る。
男役もえこのほおから顎まで撫でたり細かい投げキッスしたりとずんもえが忙しい。
そういやこのムラ楽がもえこ最後の宙組男役姿だったのね。
今回ショーが和物だからか暗い色の髪が多い中、異彩を放つ勢いの金髪はおかゆか。さすがや。
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