
宙組宝塚大劇場公演『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』の新人公演を観てきました。
1月23日(木)18時開演、宙組にとっては約1年半ぶりとなります。
約1年半ぶりの新人公演となった事情
新公が約1年半ぶりとなったのは皆さん知ってのとおりの事情によるものですが、後年のために書き残しておきます。
『カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜』が行われたのは2023年3月から6月。
この公演での新公主演コンビは大路・美星。
『PAGAD(パガド)』初日は2023年9月。
新公主演コンビに泉堂・花恋が決定していたものの、同月末の宙組娘役の急死により新人公演を含む10月1日以降の全公演が中止に。
これ以降、宙組はしばらく公演がない状態に。
2024年3月に、2024年5月初日の予定の『FINAL FANTASY XVI』が上演見合わせ決定。
2024年4月、2024年6月の宙組公演が『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』に変更と発表。ショーのみの公演で新人公演はなし。
2024年7月、2025年1月からの演目が『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle』と発表。
2024年12月、『Razzle Dazzle』新公主演コンビが泉堂・花恋と発表。
2025年1月、『Razzle Dazzle』新人公演開催。
かような状態での新公だったため、109期生にとっては初めての新人公演でした。
『PAGAD』での新公主演がなくなってしまったなるくんとこまちちゃんは、リベンジ新公ができてよかった。
新公アドリブなどについて
『Razzle Dazzle』新公は、基本的には本公演と同じ流れ。
場面のカットや演出の変更などはなかったように思います。
「サンセット・ストリップ」の前に、「また明日」とドロシー(こまち)へ送ったトニー(ナオレート)の投げキッスを、レイモンド(なる)が掴んで投げ捨てたのは笑いました。
これ、本公演はやってたっけ?
フィナーレはありませんが、大団円後の客席降りはありました。
本公演同様、1階席だけのはず。
下手側と上手側の通路(21番と81番の横)から降りて、22列目のほうまで進み、最後は端通路も使ったすべての通路から銀橋や花道へ戻る。
客席は新公出演者とのタッチもありです。(私は通路席じゃなかったので手は出してませんが、タッチしてる人は見ました)
客席降りがあると2階席は置いてきぼりになりがちですが、本公演より銀橋に人が多かった。
ドロシー、リチャード、アビーに加えてトニーとシャーリーンですね。
トニーとシャーリーンはフィナーレの歌唱指導がないから出れるのでした。
新公雑感
よかったと思う人もいれば物足りないと思う人もいる、ごく普通の新人公演でした。
ただ、この「ごく普通」すら宙組にとっては貴重なわけで。
なにせ新公は1年半ぶり、新公以外の舞台経験も他の組より経験値が低い中で、よくやったと言うべきなのかもしれません。
主演のなるくんは、強い子だな、と。
舞台はもちろん、最後のご挨拶もしっかり考えてきたんだろうなぁと思える素晴らしさ。
恵まれた機会への感謝と、チャンスを必ず物にしてやろうという意志の強さを感じました。
ご挨拶はスポニチ他に。
宝塚 宙組で1年半ぶりの新人公演 入団6年目の泉堂成が初主演「感謝の気持ちでいっぱい」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
泉堂は、カーテンコールでもそのことを思わせながら「この日を迎えられましたこと、感謝の気持ちでいっぱいでございます。新人公演という学びの場でどれだけ自分自身と向き合えるかを目標に日々お稽古して参りました」などとあいさつ。「今回、新人公演に限らず壁にぶつかっている時は手を差し伸べてくださる方がここには必ずいてくださります。不器用な私に根気強く教えてくださる方、声を掛けてくださる方、見守ってくださっている方、背中を見せてくださっている方、刺激をくださる方。たくさんの方に助けて頂きながら今日も舞台に立つことができています。さまざまな事を吸収できるスポンジのような心を持って日々精進して参ります」と話し、「全力投球で明後日からの本公演も頑張ります!」と力強く結んで劇場を笑いで包んだ。
2回目のご挨拶で声が裏返ったのはご愛嬌ですね。
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