
6月にライブ配信で見た、大劇場でのサヨナラショーの感想の続き。
気付いたら明日で東京も卒業なんですね。
夜明け色に咲いた花『ディミトリ』白妙・紫・二條・都
こっちゃんと同時退団する4人の娘役の歌。
えっと、みんな歌が上手いですね……。
こっちゃんもだし、異動するほのかもだし、こんなに歌える人が卒業しちゃうなんてどうすんの星組。
と思いつつ、まだまだ中堅にも下級生に歌唱力の高い生徒がいるのが、こっちゃんが育てた星組の層の厚さであると知っている。
次期トップ娘役のうたちも、娘2になるであろうるりはな、そしておふみちゃんもいるし、ほかにもたくさん。
薄紫の、袖の長い衣装をさばく姿も美しい。
衣装を美しく扱えるのも長い舞台経験で彼女らが培った実力。
LOVE detective『めぐり会いは再び next generation』礼ソロ
ゴールドのドレス燕尾で下手花道から登場。
はい、作品のかわいらしさを裏切るかのような、おしゃれだけどめちゃくちゃ難しそうな歌がきました。
あーーーーーーこっちゃんだわーーーーーーー。
簡単そうに歌うよなぁ。
軽々と歌うけど、こっちゃん以外だとほぼ確実に事故る。
こういうかっこいい歌をもってこれるのもこっちゃんだからだわ。
あの日の翼を探して『JAGUAR BEAT』礼ソロ
前曲からシームレスに銀橋でソロ。
「君はどこに帰るのかな」に、相手役だったひっとんを思う。
覚悟『柳生忍法帖』礼ソロ
いきなり声が低くなってびびる。役で歌える人ですから。
舞台にはこっちゃんのサインの吊り物。
セリフもあり、けっこう芝居要素の多いサヨナラショーです。
私にとってのこっちゃんは、まず歌とダンスの人で、芝居はそのあとという印象だった。特に若いときは。
でも芝居が上手くなりましたよね。
そういう成長もまた、こっちゃんを形作るものです。
「俺だけが弔ってやれる女がいる」で闇に溶けるこっちゃん。
あたかもひっとんを迎えにいったような、あるいはひっとんの元へ歩いて行ったかのような。
追憶の劇場(『VIOLETOPIA』)暁ソロ
星組カラーの青の衣装でありちゃんの銀橋ソロ。
超シンガー・こっちゃんのあとにソロを歌えるって強いよね。
堂々とした舞台です。
懐かしい夢を見させるような歌。
こっちゃんの姿もいずれは「追憶」のうちに入るのだなぁと感傷的な気持ちになりました。
終わり方/How it ends『BIGFISH』礼ソロ
こっちゃんもお着換え。
濃い青の衣装で、本舞台から登場。
円盤化されない『BIGFISH』の曲がここで聴けてよかった。
もちろん著作権カットがだいじょうぶかとかは気になるんだけど。
「そうさ俺の結末は、君がいて、俺がいて、望んだとおりに幕は下りる」
「おかしくて切なくてはちゃめちゃででもみんなここにいて信頼と澄んだ川の水と太陽のなかで君の愛情に包まれ旅立つ」
「君」はファンであるというように、劇場の客席に手を伸ばす。
「俺の人生は完璧じゃない。ちっぽけなことわかっていた。だから少しでも大きくおれを語り継いでくれたらうれしい」
このサヨナラショーは、「タカラジェンヌ・礼真琴」を振り返るもので、人生を語るこの歌とオーバーラップする。
「息子がいる」という歌詞には、もちろんこっちゃんのあとを継ぐ星組生を思っていることでしょう。
客席の青いペンライトの海も、大階段の青い星のようなライティングも美しい。
悲しみの報い(『1789』)礼・星組生
『1789』2曲目。
小桜・ひろ香・詩らにも目立つ歌パートあり。
こっちゃんの宝塚人生は楽しいだけではなかったでしょうし、休演など大変なこともあった。
その先の希望が、これからの星組につながると感じさせる歌。
エッタラジェンダ(『RRR×TAKA”R”AZUKA』)礼・星組生
腕まくりして襟元を緩めて踊るこっちゃん。
客席にも降りる。
こっちゃんが通る通路沿いのファンはものすごい貢献会員さんなんだろうな……。
わーっと盛り上がって終わる祝祭感はいいですね。
ずば抜けた実力を持ちながら、孤高のトップスターではなく、あくまで組子との仲間意識を大事にしていたこっちゃんらしい終わり方でした。


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