
2月2日(日)に行われた「芹香斗亜サヨナラショー」について、の続き。
『Xcalibur エクスカリバー』
キキちゃんがスパニッシュを思わせる赤いスーツを着て再登場。
幕が開くと大階段にいました。
主題歌なのかな?
(『Xcalibur エクスカリバー』は見逃した作品なのでよくわからない)
若々しい王のような雰囲気のキキちゃん。
「諦めはしない」「希望を捨てずに何度でも」「愛するこの国のすべて」という歌詞に、どれだけのものを喪ってここにいるんだろう……なんてことを思った。
セリ上がってソロが終わる。
『Heart on Beat!』リベルタンゴ
キキちゃんのタンゴソロから、黒い衣装の男役と次々に組むダンスへ。
闇の中から登場する男役は帽子で顔がわからん……中堅くらいの人かと思ったけど自信なし。
12人くらいいた。
中に妙に目立つ金髪がいたからおかゆかな?と思ったけどこれも自信なし。
横に連なる振付も面白い。(ちょっと電車ごっこみたい)
闇の中に浮かび上がるはるさく。
キキちゃんとはるさくちゃんのタンゴは、全国ツアーの配信よりとても素敵に見えた。
なんというか、闇を効果的に使うサヨナラショーだなぁ。
キキちゃんの単独ソロ歌唱も多くて、キキちゃんが孤独であるように見える。
演出なのか偶然なのかこちらの思い違いかわからないけど。
『金色の砂漠』ジャーとビルマーヤの歌
トップコンビのデュエットダンスと歌。
花組時代の歌ですね。
「あなたを守りたい」と歌い、長くはないトップ時代だけどたしかに絆はあった、と感じさせてくれる。
『Xcalibur エクスカリバー』REMEMBER THIS NIGHT
キキちゃんの本舞台ソロの途中に、大階段から白衣装の男役5名が降りてくる。
メンバーは学年順に上から5人かな。
歌いかける5人に
「はい、誓います」
と答えるキキちゃんの若々しい清々しさ。
円卓の騎士は、アーサー王と12名の騎士たちすべてが対等であるとの考えからきたもの。
物語世界と実際の宝塚の「治世」が同じものであるわけはないし、重ね合わせるべきものではないのだけど、つい、そういう世界線もありえたのではないかと想像してしまう。
本舞台に白い衣装の組子が集結し、キキちゃんが舞台上でお着替えし、舞台上で白衣装に。
裾を長く引き、放射状に飾りのついた衣装は聖職者を思わせる。
組子がかける「忘れない」の声の響きの美しさ。
『群盗』Future Revolution
組子が舞台から去り、再び本舞台上でキキちゃんのソロ。
キキちゃんは笑顔であるが、満面の笑顔には見えないのはこちらの心情の投影だろうか。
内実はどうあれ、「私は幸せだ」とファンに伝えて幕を下ろしたいという気持ちの表れに見えた。
最後に一人で大階段を上り、去っていくキキちゃん。
キキちゃんがトップ時代に担ったものはあまりに大きすぎて、ご本人もだけどファンの人たちはかなり辛い思いをしたのではないだろうか。
あらゆる責務を背負って一人で旅立つように見えたラストだった。
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