ちなつ版『GUYS AND DOLLS』感想・1

ちなつ主演の月組大劇場公演『GUYS AND DOLLS』を観てきました。
8月9日(土)15:30、8月10日(日)11:00、15:30の3回です。

1950年にブロードウェイで初演の海外ミュージカルが元ですが、今回は脚色・演出・訳詞が稲葉太地センセイによる新バージョンです。

新演出・新翻訳

今回のガイズは新演出版です。
私のベースは月組りかくら版の主題歌CDです。
芝居はみち風版が最初かな。

ガイズといえばまず思い浮かぶのは「アイラブユー首ったけよ山盛り大好き」な岩谷時子作詞。
意味がわかりにくいところはあるが馴染みとインパクトはある。
稲葉先生訳詞の新装版はうまくやってたんじゃないでしょうか。
「アイラブユー、夢中なのよ 熱中してる 首にチュウして」とかさ。
「もってけミンク」より「返すわミンク」のほうが、キャッチーさはともかく意味はわかりやすいしね。

というわけで、新訳の歌詞も違和感なく聴きました。

星組版も10年前なのでうろ覚えではあるんですが、曲の順番とかだいぶ変わってたような。
まりんさんの歌は前はなかったんだっけ。
全体にテンポがよくなってた気がします。

席の話

このたびの3回はSS席、S席前方、B席というめちゃくちゃいい感じで観劇できました。
うっかりこっちゃんの退団千秋楽と月組をかぶらせてしまったという致命的なミスではあったのですが、だからこそ月組がいい席が回ってきやすかった(友会で当たりやすかったりリセールが出たり)という気はする。

SS席とS席はオペラなしでも舞台が見れて、しかも前すぎないので全体も見えるといういい位置。
B席はお財布に優しく、後方にいる下級生もチェックしやすい。特にギャンブラーが伝道所に集まるところなんかさ、後方の生徒さんは1階席だと見づらい。
しかも通路が近かったので出入りも楽で、1階席はジェンヌさんも通るという理想的な席配分でした。
次もこんな感じで見れたらいいなぁ。

下手サブセン通路に客席降りで近くに来られたのは美渦さんかな?
とてもいい匂いがしました。
ジェンヌさん、細いわぁ。お体もめっちゃ絞れてるわぁ……。背中も腕もきれいだわあ……。
若くてはつらつとしておられました。

スカイ・マスターソン/ちなつ

ちなつはモテ男のしぐさが様になりすぎる。
「なぜ女を作らない」というネイサンに「必要なときは調達する」「声をかければ誰だっていける」みたいなスカイ。

演技次第では鼻持ちならない男になるところですが、なにせちなつなので、モテるのもわかるわ~~~~~。
なんでそんなに自信たっぷりなんだと思うけど、モテるのわかるわ~~~~~!!

ちなつはセリフも歌も心地よくて、声千両な役者。
スカイのモテの理由は、ぜったいにこの声に負うところも大きいはず。耳が幸せだし、言葉がスッと入ってくる。心に沁みこんでくる声。

そんなスカイはサラを賭けに使うために伝道所でナンパしたときはキスするくせに、ハバナで酔っ払ったサラが「何泊かしていきましょう」と言い出したときはニューヨークに引っ張って帰るんだよね。
本気になったからこそ「君みたいな人は僕と付き合っちゃいけない」とか言って身を引こうとするあたりが、男気というかなんというか。

スカイはギャンブラーだけど、本名はオベディア(神のしもべ)で、サラに「修道士みたいなことを言うのね」と言われ、サラへの愛のために神に祈りサイコロを振る。
複層的な面を持つキャラクターだ。
ギャンブラーという神に怒られそうな職業だけど、捨て鉢な生き方はしてないんだよね。

さらに、一幕終わりのちなつの背中と去り方がとにかくかっこよかったなぁ。誤解を解けない辛さと意気とギャンブラーとしての諦念かな。

ところで、ちなつスカイの「パパでちゅよー」はきっとポケットカレンダーとかのグッズにする気がする。
(ちなつってわりとそういうことするイメージ)

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