宙組『エリザベート』感想・6
●まぁくんトート閣下は……でかい。
手足長い。
ついたてのかげからシシィの部屋に現れるところはこれまで以上に「部屋せまっっ」と思ったし、ルドルフの棺に乗るところは「棺ちっさっっ」と思いました。
笑うポイントじゃないんですが、なんか笑える。
あと、直近が花組のみりおトートだったので「大人っぽいなぁ……」と。
(みりおのは「黄泉の王子様」ぽかった)
まぁくんは感情表現もさほどストレートではなく、それが人外感を出してました。
顔はなんかむくんでるような……前からこんなだったっけ?
片側は髪で輪郭が隠れ、もう片側は頬から顎のラインがあらわになっている。
輪郭が隠れるように下手側向いてたほうがいいな……と思ったけど、段取りもあるからそういうわけにはいかないよね。
ツボったのは子ルドへの接し方。
ほかのトート閣下はもうちょっと優しかったよね?!
ルドルフがトートのほうを向いてないときは「フーン ( ´_ゝ`) 」って顔してた。
あと、後ろから「首、締めちゃえ」みたいなことしてたような……子ルドが振り返ったから「なんでもないよ?」的なジェスチャーしてやめたけど、なんか子ルドへの接し方に愛がなくて面白かった。
この人、ルドルフはシシィに近づくためのエサ程度にしか思ってないわ。
●真風フランツはイケメンだなぁ。めちゃくちゃ優しそう。
彼が皇帝でなければ、そしてシシィの嫁ぎ先がハプスブルク家でなければ確実に幸せになれただろうに。
歌も芝居もうまくなって、よかったよかった。
●愛ちゃんルキーニは印象が薄い……。
なんか「感想が特にないのが感想」って感じです。すいません。
ルキーニって誰がやっても濃くておいしい役だと思ってたんですが、演じる人によってはそうでもないんだなというのが今回の発見です。
カフェの場面のエプロン姿は好物です。
あの着方かっこいいなーって。
●ずんちゃんルドルフは強くて美しくて儚い。
とても素敵でした。
芝居も歌も上手いしね。
きちんと国を憂えて革命に参加したのに、トートによって命を落とすことになる。
彼は自らの頭にピストルを向けてすら、自分が死に向かおうとしていることに気づいていないのではないかと思えました。
たぶん、トートがいなかったら死ななかったんじゃないかな。
ずんルドルフ回でパレードで1人降りするだけでなく、フィナーレの闇広男役ダンスでは真風・愛ちゃんに次ぐポジで大階段を下りてきたのにびびりました。
これ、ずんちゃんのルドルフ回だけじゃなくてりくルドルフ回でもそうだったから固定位置なんだよね。
文句はないけれども95期強し。
●りくルドルフはいかにも死にそうな繊細なルドルフ。
こちらも素敵でした。
ずんルドがクリスタルだとしたらりくルドはガラス。
精神的に脆くて壊れそう。
彼が革命に参加したのは、自らを破滅させるためではないかとすら思えました。
だからトートはきっかけにすぎず、トートがいなくてもいずれ死を選んだんじゃないかな。
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